かわらばん

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     地域企業紹介
かわらばん地域版21号 2012年10月

シークスエレクトロニクス株式会社
   日本のものづくりを世界で展開する国内最大EMS企業
 EMS(製造受託)企業は、大手メーカーの黒子として存在感を増している中、相模原で開発された生産技術をグローバルに展開しているEMS企業のシークスエレクトロニクス株式会社松嶋義彦社長を緑区町屋に訪ねました。
 同社のルーツは、遡ること明治29年、大阪で創業した阪田インキ製造所。現在では、サカタインクス株式会社として環境に優しい大豆生まれのインキや液晶テレビなどのカラーフィルター顔料分散液などを手がける世界3大インキメーカーです。
 平成4年、サカタインクス株式会社の海外事業部を分離独立、シークス株式会社が設立されました。現在では、世界の13か国・約40社から構成される企業集団となって、海外拠点網のネットワークをベースに部材調達・物流・EMS(電子機器製造受託)、設計・開発、部品製造、機械・化学品などを手掛けています。 
 事業分野は、エンジンコントロール・ブレーキ制御・メーターなどの自動車やオートバイ関連、PC周辺機器・事務機器などの情報機器、デジタル家電や白物家電、携帯電話等の通信機器、電動工具などの産業機器など幅広い。従業員はグループ全体約9,000人で、内日本人は200人と、まさにグロ―バルな企業である。
相模原に立地するシークスエレクトロニクス株式会社は、平成22年3月、シークスグループの基幹工場として現住所に設立し受注活動は平成23年より開始したフレッシュな会社。

 海外生産の初期流動を支援する日本国内工場であり、シークスグループの旗艦工場として位置付けられている。つまり、世界に展開する海外拠点のマザー工場として、生産技術を開発し、少量ロットの生産確認後、世界で展開する役割を担っている。同社のDFM(Design For Manufacturability:製造性考慮設計)部門が担当し、顧客要求の設計思想に基づく製造や、市場での品質を考えた生産ラインなどを意識していると言う。一方、製造部門(工場)では、現在、車載/鉄道用制御機器、尿検査装置、スマートメータ、LED照明灯具などを手掛けている。
 松嶋社長は、シークスグループの統括技術部長として、グループ全体の技術・品質を統括する。シークスでは、電子楽器の設計開発などを担当後、シークス主力工場であるタイ工場を立ち上げ、日系企業や現地企業との連携の仕組みを作り上げた。
 浜松の出身で、現在は、町田に在住。相模原と浜松はよく似ているという。浜松は、東海道の東西回廊と長野県方向の南北回廊が交差するモノづくりの拠点。
 一方、相模原は山梨と東京の東西回廊と、横浜・湘南方面と八王子・埼玉の南北回廊の交点に位置し、人の交流がしやすい土壌ではないか。山梨方向との交流も期待され、今後の発展ポテンシャルは高い、と期待を寄せる。
 松嶋社長は、浜松地方の言葉の「やらまいか」精神で、地域企業の方々と朋友となり一緒に楽しく仕事をしたいと抱負を語る。
11月6日に開催する南西フォーラムでは、海外での連携事例や同社の取組を紹介いただく予定である。

シークスエレクトロニクス株式会社
代表取締役 松嶋 義彦(シークス株式会社 執行役員・グループ技術統括部長)
所在地:相模原市緑区町屋1-3-25
従業員数:35名 資本金:2億9,000万円
売上高:5億7千万円(平成23年度実績)
事業内容:電子・電気機器組立、受託製造販売