かわらばん

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     社長のコラム
かわらばん地域版53号 2018年1月

年頭挨拶
   平成三十年一月
新年のスタートにあたり、年頭のご挨拶を申し上げます

 昨年、国内では14歳棋士、藤井四段が29連勝の新記録を樹立し、眞子様が婚約を発表、陸上100メートルの桐生選手が9.98秒の日本記録をマークしました。また、長崎生まれの日系イギリス人であるカズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞するなど明るいニュースが多かったように感じます。

 そのような中、昨年秋には、SIC‐3入居企業の株式会社ジャパン・アドバンスト・ケミカルズが、半導体等の高機能材料の開発に向けた薄膜成膜技術に関する企業の様々なニーズに対応できる研究開発用成膜プラットホームを開発し、神奈川県工業技術大賞でビジネス賞を受賞。同じくSIC-3入居企業である株式会社レボックスも「平成29年度九都県市のきらりと光る産業技術」で表彰されるなど大変うれしいニュースがありました。

 そして、今年の幕開けは、相模原市内にキャンパスを持つ「青山学院大学」が正月恒例の箱根駅伝で見事4連覇を達成し、13年ぶりの偉業を成し遂げました。一方、わずか5秒届かず10区目前で“襷”を繋げなかった国学院大学の熊耳選手の無念さや優勝は出来なかったものの箱根駅伝という大舞台でひたむきに走る各選手の姿に感動をされた方も多かったと思います。いずれも優勝を目指す強い信念はもちろん、チームメイトとの連帯意識や自分自身の役割責任を果たそうとする使命感が強く感じられました。そこには人間の無限の可能性に向かってフェアにチャレンジする“人”ならではの感動のドラマが存在しています。だからこそ、100年も続く人気スポーツ競技会となっているのでしょう。

 さて、今年はどんな年になるのでしょうか。諸外国、特にアジア圏新興国の経済成長が顕著である中、我が国は少子化に伴う人口減少が予測されています。また、これから数十年の間にはシンギュラリティやルナリング、サイボーグの時代が来るとも言われ、同時に人の価値観や欲求も大きく変わり、その変化するスピードもさらに加速度を増していくと思われます。以前にも増して時代の変化を的確に捉え、10年20年先を見据えながら自社の強みを活かした事業構想を構築していくことが極めて大切になるでしょう。

 さがみはら産業創造センター(SIC)は平成11年の創立以来、多くの方々に支えられ現在に至っております。今年で19年目となり、長年にわたりSICをご支援くださる方々に心より感謝御礼申し上げます。

 来年は創業20年目となる節目の年を迎えます。改めて、ビジネスインキュベーション施設として、経営サポート事業・人材育成事業・地域連携事業等を通じ、創業間もない事業者をはじめ、入居企業並びに地域企業の皆様の成長発展に寄与できるようSICスタッフ一丸となって事業活動に取り組んでまいります。本年も相変わらぬご支援ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 結びにあたり、新しい年が皆様にとりまして更なる「成長発展」の年となりますことをご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。

                        平成三十年一月

               株式会社さがみはら産業創造センター
                    代表取締役 橋元 雅敏