かわらばん

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     社長のコラム
かわらばん地域版88号 2024年1月

謹賀新年
 第100回の記念大会となった箱根駅伝は、相模原市内にキャンパスをもつ青山学院大学が大会新記録で2年ぶり7回目の総合優勝を果たしました。各大学の選手たちが同じ目標に向かって“強い絆”で襷をつないでいく姿に感動された方も多かったのではないでしょうか。大正9年(1920年)から100年以上も続いている箱根駅伝の魅力の一つは、個人競技×チームスポーツである点だと言われます。どの選手も自分の区間を走っているときは、まさに主役です。一方、誰かひとりでも、任された区間を走り切れない選手がいれば失格になります。区間トップの選手と最下位の選手のタイム差が大きく開くこともあるなど、個人成績がはっきりでるのは陸上競技ならではの特徴です。そこにチームとしての連帯感が加わり、「仲間のために、コーチや監督のために」といつも以上に力を発揮する選手やどんなに苦しくても諦めず走り続ける選手もいます。個人の力に仲間との連帯感が重なり合い大きな力となって、数多くの感動のドラマを生み出しています。それが、長年にわたり箱根駅伝が国民に愛される所以でしょう。

 さて、株式会社さがみはら産業創造センター(SIC)は、今年で創立25年の節目の年を迎えます。これもひとえに株主の皆様をはじめ、入居企業・地域企業、連携支援機関や専門家の皆様方、そして歴代役員の皆様のお力添えのお陰と心より感謝申し上げます。

 これまで、ビジネス・インキュベーション・センターとして、起業家や創業間もない企業、新分野進出を目指す企業の課題解決に向けた経営サポート事業や最適な執務環境の提供を目指した賃貸事業、そして経営塾や職場リーダー養成塾などの人材事業、相模原市からの受託事業である地域企業と学生をつなぐ「サガツクナビ」や「さがみはらロボット導入支援事業」などのプロジェクト事業に取り組んでまいりました。

 新たな年を迎えるにあたり、私たちは既存事業の改良を図っていくとともに、次世代の基幹産業に寄与するスタートアップの創出に向けて、株式会社ケイエスピーと連携し投資事業<KSP:NextGファンド>に参画してまいります。また、リニア中央新幹線神奈川県駅の建設工事が着々と進む中、これから大きく変わる橋本駅周辺のポテンシャルを千歳一隅のチャンスと捉え、相模原市をはじめ各団体・大学と連携して“イノベーション創出”を支援する拠点の整備など、スタートアップエコシステムの構築を図りつつ、50年後100年後に向かって一年一年着実に“襷”をつないでまいります。

 結びにあたり、この一年が皆様にとりまして、さらなる発展と健康で幸多き年となりますことを心より祈念申し上げまして、新春のご挨拶とさせて頂きます。

 どうぞ、本年も宜しくお願い申し上げます。

              株式会社 さがみはら産業創造センター
              代表取締役 橋元 雅敏