かわらばん

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かわらばん入居版150号 2016年11月

オプトデザイン株式会社
    「縁で紡いだ光が、暮らしを照らす」 
【代表プロフィール】
オプトデザイン株式会社
さがみはらオフィス
代表取締役 佐藤 榮一(さとう えいいち)
栃木県生まれ、東京都在住

【入居のきっかけは?】
 大学で原子物理学を学んだ佐藤社長は、大学卒業後、大手光学機器メーカーに入社し、光ファイバーの研究開発などに携わってきました。1991年3月に八王子市南大沢(現:本社)で有限会社オプトデザイン研究所を設立し、2000年6月に現在の社名となり、2001年10月にSICへ入居されました。

 入居のきっかけはたまたま通り道でSICを見かけたからということでしたが、今では大手光学機器メーカーのOBや若手スタッフら8名程のスタッフとともに、日々熱く議論を交わしながら、次なる光学技術を見据えた事業推進に取り組んでいます。

【事業紹介】
 オプトデザイン社の事業は、特許取得技術を活用したLED直下型フラット照明を展開するユニブライト事業と光学関連のソフトウェアの代理店販売や光学設計・コンサルティング、各種機器・部品の販売などを行うオプト事業の二本柱で展開されています。

 佐藤社長にとっては創業から現在に至るまで、まさに山あり谷あり。フランス企業の代理店として、3次元CADと光学関連ソフトを組み合わせた製品を国内で販売し好評を得たものの、その後フランス企業が自らの直接販売に切り替えてしまうという苦い経験もされてきました。

 佐藤社長はそのような苦難を力に変え、特許取得技術でもある「フラッタ」という点光源を面光源に変換する革新的な技術の開発に成功しました。オプトデザイン社の技術は、大手電機メーカーのテレビや駅構内の案内表示板などでも採用され、私たちの暮らしにとても身近なところで活用されています。

【これからの夢または目標は?】
 「光学業界は技術サイクルがとても早く、常に変化が絶えない世界です。これからの目標は、既存の事業を大きくしていくとともに、先を見据えた研究開発に取り組み、次の技術の波に乗れるような光学技術を生み出すことです。」

【取材を通じて】
 読書や釣りがお好きな佐藤社長。休日にはお孫さんと一緒に釣り堀に行くこともあり、それが束の間の休息となっているそうです。意外だったのは、以前はよくパラグライダーで空を飛んでいたということ。そんな自然との触れ合いが、どこかで新たなアイデアにつながってきたのかもしれません。

 また、「人との縁に恵まれてきた」と謙虚に語る佐藤社長ですが、「人のことを悪く言わず、いいところを見るようにしている」というお人柄が、さまざまなご縁を引き寄せてきたのではないでしょうか。縁で紡いだ光が、私たちの暮らしを明るく照らしてくれている。そんなことを実感しました。               (SIC 樽川)

オプトデザイン株式会社
SIC-1 103 号室
TEL 042-770-9779
http://www.opto-design.com/
左から3人目 佐藤社長
オプトデザイン社の技術が使われた 仙台駅西口吹き抜けコンコースのステンドグラス