かわらばん

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かわらばん入居版156号 2017年5月

ケー・ティー・エムツール株式会社
   「日本の工具を海外へ!走り出した経営者の道」
【代表プロフィール】
ケー・ティー・エムツール株式会社
代表取締役
北村 佳久(きたむら よしひさ)
名古屋市生まれ、相模原市育ち・在住 43歳

【創業の経緯は?】
 工作機械・機械工具等の商社に19年間勤務し、同社では取締役も務めていた北村さんは、昨年12月に前職の海外部門を承継する形で独立し、ケー・ティー・エムツール株式会社を設立されました。SICには今年1月よりSIC-1のスモールオフィスに入居されています。
 現在、創業から約4か月が過ぎ、4月からは従業員も採用しています。もともと北村さんのお父様も町工場を経営されていたそうですが、ご自身も経営者となった今では、その責任の大きさや財務・労務などやるべき仕事の多さを実感しながら、会社の安定や顧客の開拓に向けて日々社長業に邁進されています。
 
【事業紹介】
 ケー・ティー・エムツール社の主な顧客は、フィリピン共和国に進出した日系企業です。特に、自動車・二輪車部品メーカーから、生産時に必要となる設備や特殊工具、消耗品など多岐にわたる工具類を受注し、日本から現地に向けて輸出する事業を行っています。ドリルやエンドミルといった切削工具はもちろんのこと、顧客からの要望であればネジ1本の注文にも応える柔軟できめ細やかな対応力が、同社の大きな強みとなっています。
 同社で取り扱っている製品は30万点を優に超えます。一人前になるまでは10年かかると言われるほど幅広く、奥行きも深い世界です。
 また、日々の業務では、現地駐在員との連携や輸送会社等との折衝など、輸出事業特有の業務も発生してきます。近年経済成長著しいフィリピンには多くの日本企業が進出しており、同社は日本とフィリピンをつなぎ、海外進出した製造業を下支えする重要な役割を担っています。

【これからの夢または目標は?】
 まずは会社を安定させること、日本国内の顧客を開拓していくことなどが目標だと語る北村さんですが、いずれはさらなるグローバル化を目指し、フィリピン以外の国にも進出していきたいと考えています。

【取材を通じて】
 子どもの頃からサッカーに打ち込んできた北村さん。以前は、少年サッカーのチームでコーチを務めていたこともあるそうです。最近は怪我もありサッカーは控えているそうですが、ジム通いをするなど走ることは続けています。
 走っているときだけは仕事のことも忘れていられると笑う北村さんですが、タイムを縮めるべく努力を怠らない姿勢は、仕事にも通じているように感じました。(SIC樽川)

ケー・ティー・エムツール株式会社
SIC-1 323 
電話番号042-703-0245
代表取締役 北村 佳久氏
312,000アイテムが載るカタログ