かわらばん

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かわらばん入居版157号 2017年6月

マイクロエッヂプロセス株式会社
   「技術革新に貢献する提案型企業を目指して!」
【代表プロフィール】
マイクロエッヂプロセス株式会社
代表取締役
白井 明夫(しらい あきお)
相模原市出身、相模原市在住 53歳

 生まれも育ちも相模原の白井さんは、幼少期は近くの自然の中で遊ぶことが好きで、虫取りや川遊びに熱中していたそうです。お父様は地元メーカーに勤務されながら、農業もされるいわゆる兼業農家で、細かい農作業の手伝いをしていたことが、現在の事業である“微細加工”の原点かもしれないとのこと。趣味はゴルフで、仕事のお付き合いでも楽しみながら、思い立ったらゴルフコースに向かってしまうほどだそうです。

【創業の経緯は?】
 工作機械メーカーでものづくりの現場経験を積み、光学部品メーカーでは工程管理、品質管理などのマネジメントに従事されました。ものづくりの現場の仕事に戻りたいという気持ちが強くなり、当時は先端的であったレーザー関連の開発を行う数人の会社に勤め、そこで自社の施設の修繕から営業、部品調達、企画、製造の業務にあたりながら、物理学の領域にある“光”について学んだそうです。自然界の中にある光にも様々なものがあることを知り、それをものづくりの現場では実際に見たり触れたりしながら、時には怪我をすることもあったとか。営業の実務で客先や取引先とのつながりが徐々に広がり、顧客からの要望にもっと柔軟に応えたいという思いを実現するため、2015年10月にマイクロエッヂプロセス株式会社を設立されました。
 
【事業紹介】
 今の事業領域は“微細加工”でレーザー加工の他、放電加工、エッジング加工についても技術提案、装置の開発・販売を行ういわゆる“ファブレスメーカー”として活動されています。現在は半導体関連の企業との取引が主ですが、これからは微細加工にニーズのある分野にも進出していきたいとのことです。これまでの受託開発という形態から自社製品の販売も展開することを目指し、青色LD(レーザー・ダイオード)による加工機の開発に取り組まれています。現状では赤色LDが主流ですが、吸収率や線幅といった青色LDの特性を生かした用途開発も睨みつつ、普及を早めるために低廉な価格での製品実現を目指しています。

【これからの夢または目標は?】
 「取りかかった青色LD加工機の製品を完成させ、事業化することで、既存の製造技術に革新を起こしたいと思っています。」
 これは白井さん自身のものづくり、生産管理、営業などの多様な経験やこれまでのネットワークがあるからこそ実現可能なことです。
 「起業してまだ間もないながらも、ビジネスマッチングなどに参加することで、微細加工へのニーズがまだまだ多くあることを認識しました。」
 顧客の真のニーズを引き出し、それにスピード感をもって応えることで、微細加工というものづくり分野で貢献する会社を目指している白井さんです。(SIC片山)

マイクロエッヂプロセス株式会社
SIC Desk⑩
E-mail : shirai@mepinfo.com
URL : http://www.mepinfo.jp
白井社長
ダイオードダイレクトレーザー(DDL)
ファイバー融着技術
マイクロエッヂプロセス株式会社のロゴマーク