かわらばん

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かわらばん地域版89号 2024年3月

日本バイナリー株式会社
   海外の先端技術を他社に先駆けて 取り入れ、ものづくりに貢献!
 産業用ロボット、バーチャルリアリティー機器、医療関連機器、精密測定機器などの販売及びシステム設計を行う日本バイナリー株式会社。その代表である吉水瑞晴社長にお話を伺いました。

 日本バイナリーの本社は東京都港区で、吉水社長は毎朝、通勤ラッシュを避けて早朝には出勤しています。海外の大学や企業との共同研究・開発のため、年間10回ほど渡航されるとのこと。大学では理学部 数学科に進み、メーカーや貿易会社での勤務を経て1979年に日本バイナリーを創設しました。

 海外の最先端技術を日本の企業や研究所に届けることを経営理念とする日本バイナリー。ソフトウェア・ハードウェアの両面からの事業展開を積極的に進め、現在では産業用ロボットや医療関連機器、各種精密測定機器の開発・販売へと事業領域を広げてきました。その中の1つとして推進している3D金属プリンタの開発を進めるため、都内本社に加え、SIC内にも開発拠点を設けています。

 3D金属プリンタには様々な方式があり、日本バイナリーも複数タイプの製品をラインナップしています。SIC内で開発を進めているのは糸状の専用フィラメントを溶解しながら積層させる卓上型の3D金属プリントシステムです。使用するフィラメントは金属粉末と特殊な接着糊と混合させることで多様な積層造形を安価に実現する一方、接着糊に含まれる有機分が燃焼することで有害なガスを発生させ、その対策が課題となっています。イノベーションが加速するものづくりにおいて、3D金属プリンタへの産業界での期待は大きく、日本バイナリーはその開発に挑戦してきました。製品化したのは“メタルデスク- Method 316L”で、40種類以上の材料に対応した卓上型3D金属プリンタに加え、脱脂・焼結用電気炉と脱脂時に発生するガスを無害化し、完全排気するドラフトチャンバーを構成するシステムです。

 日本バイナリー本社はANY botics製の階段昇降が可能で完全自律移動が可能な4足歩行ロボット“ANYmal” の国内総販売代理店として、また、協働ロボットとして導入が進むUNIBERSAL ROBOTS 社の国内正規販売代理店として、導入先へのカスタマイズやユーザー教育を行う事業も展開しています。その他、過酷な作業環境や遠隔手術でも応用可能な、反力による直感的ロボット操作が可能な力覚フィードバック装置の開発にも取り組んでいます。国内大手企業の生産技術部門や国公立研究所・大学の研究ニーズに対応するため、海外の先端ロボットとその周辺技術を自社に取り込みつつ、先端技術の普及を見据えた開発・販売に取り組んでいます。

日本バイナリー株式会社
SIC-2 Creation Lab. 2207 号室
(本社:東京都港区芝2-3-3 芝二丁目大門ビル 2F)
http://www.nihonbinary.co.jp/
メタルデスク - EVO 316L:左からドラフトチャンバー、電気炉、3D プリンタ
本社開発室で走行実験中の4足歩行ロボット“ANYmal”