南西フォーラム開催情報 / 開催報告

第3回 iPS細胞ビジネス分科会

iPS細胞、医療、健康領域の最新情報と連携可能性を探るセミナー
第1回 東海大学医学部の取組み

開 催 日: 平成28年11月25日(金) 15時00分〜17時00分

プログラム:(1)東海大学の研究活動(研究推進部 部長 山口 滋 氏)
      (2)東海大学医学部の研究の取り組み(伊勢原研究推進部 部長 秦野 伸二 氏)
      (3)医工連携事例1
        「医工連携が支える再生医療とリハビリテーション」
        (医学部 整形外科学 教授 佐藤 正人 氏)
      (4)医工連携事例2
        「マイクロ流体デバイスとiPS細胞を用いた脳神経疾患研究」
        (医学部 基礎医学系 分子生命科学 助教 大友 麻子 氏)
      (5)東海大学湘南キャンパス内施設見学

場   所: 東海大学湘南キャンパス(神奈川県平塚市北金目4-1-1)
       17号館2階研修室2
        http://www.u-tokai.ac.jp/info/traffic_map/shared/pdf/shonan_campus.pdf
       ・最寄駅は小田急線「東海大学前」です。
       ・お車での来場も可能です。お車での来場を希望される方はご連絡ください。

お問い合わせ先:
首都圏南西地域産業活性化フォーラム運営委員会事務局(株式会社さがみはら産業創造センター)
担当 山本、五島
Tel.042-770-9119 Fax.042-770-9077
http://www.nansei-forum.jp/

「東海大学の研究活動」

東海大学研究推進部 部長(東海大学理学部物理学科教授)山口 滋 氏
 東海大学は、中期目標にも「教育」「研究」「社会連携」「国際連携」といった柱を掲げて、新たな社会的価値を創造していくことを使命としている。本学は先駆的な教育・研究を通じて、我が国が世界を牽引して行くための礎を築き、グローバル研究拠点の構築を維持しながら国内外を問わずより広く地域・社会に貢献する大学を目指す。理工学系も含めた研究活動全般をご紹介する。
参照WEBページ:http://www.u-tokai.ac.jp/about/collaboration/

「東海大学医学部での研究の取り組み」

東海大学伊勢原研究推進部 部長(東海大学医学部基礎医学系教授)秦野 伸二 氏
 東海大学医学部では、自由で闊達な研究活動を推進するため、旧来の教室講座制を廃止し、研究領域や診療科の枠にとらわれない「研究ユニット」と呼ばれる独自の研究システムを導入している。総合大学としてのスケールメリットを生かし、東海大学総合医学研究所を初めとする複数の大学付置研究所との連携、健康科学部、工学部、理学部、海洋学部、農学部などの生命科学に関わる幅広い領域との横断的連携を進めて、基礎から臨床、さらに臨床から再び基礎へといった双方向的医科学研究を推進している。
参照WEBページ:http://www.med.u-tokai.ac.jp/web/sentanigaku.html
         http://www.med.u-tokai.ac.jp/web/chiikiiryou.html

「医工連携が支える再生医療とリハビリテーション」

東海大学医学部整形外科学教授 佐藤 正人 氏
 関節軟骨の修復再生は極めて難しい。変形性膝関節症(OA)の克服に再生医療が有効なのか、確固たるエビデンスはなく世界の研究進捗を精査していかなければならない。我々は、OAで認められる2種類の軟骨損傷型(軟骨部分損傷と全層欠損)に対して、軟骨細胞シートの治療効果を動物実験で確認した。厚労省承認下で臨床研究として、現在までに8例の患者への移植が本学医学部付属病院で実施された。従来の軟骨再生医療とは一線を画し、OAの患者にも適応が認められたものである。次のステップとして、現在同種(他家)細胞シートの臨床研究を準備中である。再生医療を支える医工連携とリハビリテーションの役割についても発表する。
参照WEBページ:http://cellsheet.med.u-tokai.ac.jp/index.html

「マイクロ流体デバイスとiPS細胞を用いた脳神経疾患研究」

東海大学医学部基礎医学系分子生命科学 助教 大友 麻子 氏
 神経細胞の軸索輸送は、生存シグナルの維持、神経末端でのエネルギー生産、軸索内で不要物質の除去及び分解を制御している。これら軸索輸送の異常は、神経変性疾患の発症原因の一つであるとされている。軸索輸送異常の分子機構を理解し、それを標的とした新規薬剤スクリーニングを行うためには、軸索輸送の異常を鋭敏に検出し、評価するシステムが必要である。現在、我々は、東海大学マイクロ・ナノ研究開発センターを中心とする医理工連携プロジェクトを通じて、マイクロ流体デバイスを用いた筋萎縮性側索硬化症(ALS)疾患モデルの作出とその評価系の確立に取り組んでいる。本日はプロジェクトの進捗と現在の課題について紹介する。
参照WEBページ:東海大学・マイクロ・ナノ研究開発センター


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