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[講演主旨] |
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講演1:低侵襲生体計測技術と人間工学
神奈川工科大学 ロボット・メカトロニクス学科教授 松尾 崇
<概要>
「人に優しい…」とか「使い易い…」という言葉をよく耳にしますが、あまり客観的な裏づけもなく使われることが多いようです。最近の技術の進歩により、我々の体に侵襲を与えないで、体内の状態を測定できる医用機器が数多く開発されています。このような装置を用いれば、「人に優しい機器」「使い易い道具」の客観的な評価を行うことが可能です。今回は、体の表面温度測定や筋肉の活動を測る筋電図などを製品開発に応用した例、現在我々の研究室で行っている研究「車イス走行時における体表面温度と筋の活動度との関係」、「杖歩行時における上半身の活動状態」「いろいろな環境条件における脳の血流測定」などについて発表します。 |
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講演2:生理計測による健康機器の評価・開発
神奈川工科大学 ロボット・メカトロニクス学科助教授 高橋 勝美
<概要>
9月の人口統計報告では、日本の高齢化率は20%を超え、超高齢社会を迎えたと報告しています。厚生労働省は、「第三次国民健康づくり対策」として、健康づくりとしての一次予防の重要性から介護予防運動に積極的に取り組んでいます。企業の間では、健康増進にかかわる機器・用具の開発が積極的に行われていますが、ひとが使用する機器・用具の開発には、実際の効果を評価する必要があります。講演では、私の研究室が、生理学的指標を用いて企業と共同で健康機器開発に取り組んでいる例を挙げて報告します。 |
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講演3:生体計測方法の構築とデータ活用上での留意事項
神奈川工科大学 ロボット・メカトロニクス学科教授 磯村 恒
<概要>
生体計測は生理学や医学の分野で必要とされる事項でありましたが、近年の「大量生産」「多品種少量生産」から「人間適合型製品開発」への質的変換が希求されるに従い、製造業においても、製品設計時のバックデータ取得や製品の客観的な評価などのために「生体を計測すること」の重要性の認識が高まっています。ここでは、生体計測方法の構築と計測データを活用する上での留意事項を高齢者、障害者用の機器開発を例に紹介します。 |
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講演4:ユーザー中心、現場中心の開発に向けたヒント
神奈川工科大学 ロボット・メカトロニクス学科教授 小川 喜道
<概要>
高齢者、障害者向けの商品開発、あるいは配慮施工を行う場合に必要な基本的視点について、事例に基づいて検討します。ユーザーを中心に置いた(user-centered)開発とは、仮想シミュレーションと共にニーズ主導(user-led)となる現場で捉える作業が必要となります。ここでは、当大学の複数校舎における室名サインの施工事例が、従来の発注から完了までとの違いを示しながら、良質な開発センスとは何かを考えます。 |
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