南西フォーラム分科会 第５回
開催日 平成２６年１月２８日（火） １８時～２０時
場 所 相模原市立産業会館 ３階 大研修室
モノづくり企業と宇宙科学研究所との連携を目的とした宇宙科学研究会は、平成２６年１月２８日（火）に通算第５回（平成２５年度第２回）が開催され、３１名が参加されました。相模原市、町田市はもとより、神奈川県、東京都など広範囲の企業や支援機関から多くの方が参加し、講演の後、質疑応答と名刺交換を行い、盛況の内に終了いたしました。
講演内容
「太陽発電衛星の実現を目指して
～無線エネルギー伝送技術に関する研究～ 」
ＪＡＸＡ（宇宙航空研究開発機構）宇宙科学研究所
宇宙機応用工学研究系 助教
牧 謙一郎（まき けんいちろう）氏
宇宙で作った電気を地上に送って都市で利用する未来の発電システムである「宇宙太陽光発電」について紹介がありました。無線通信や衛星放送に使われている電波（マイクロ波）に、電気を変えて地上に送る技術であり、２０３０年には実証衛星開発が計画されています。
太陽発電衛星には、①大規模低コスト輸送手段、②大電力、低コスト宇宙発電、③宇宙大型構造物の建設と制御、④衛星軌道上からの大電力無線送電等の研究課題があり、マイクロ波送電ビーム測定、再使用ロケットによる宇宙輸送コストの低コスト化、大面積構造物の展開手法など、ＪＡＸＡが課題解決に向けた取り組みについても紹介されました。また、無線エネルギー伝送技術の他の用途への応用例として、小型無人飛行機への無線給電についても紹介されました。