開催日 平成27年2月18日(水) 18時~20時
場 所 相模原市立産業会館 4階 中研修室
モノづくり企業と宇宙科学研究所との連携を目的とした宇宙科学研究会は、平成27年2月18日(水)に通算第7回(平成26年度第1回)が開催され、約20名が参加されました。テーマが「宇宙ロボット」で、さがみロボット産業特区の関係もあり、相模原市、町田市はもとより、神奈川県、東京都など広範囲の企業や支援機関から多くの方が参加し、講演の後、質疑応答と名刺交換を行い、盛況の内に終了いたしました。
講演内容
「科学実験用大気球の開発」
JAXA(宇宙航空研究開発機構)宇宙科学研究所
学際科学研究系 准教授
斎藤 芳隆(さいとう よしたか)氏
ポリエチレン製の巨大な気球(直径数10m)に数100㎏の装置をつりさげ、成層圏に飛翔させ、科学観測や工学実証試験を行っている科学実験用大気球について紹介されました。
JAXAの気球観測は、平成25年9月には、世界記録である到達硬度53.7㎞を達成したことや、北海道の大樹航空宇宙実験場で行っている気球実験の様子について説明があり、また、気球に使われている数ミクロンのフィルムについては、現物を使って説明がありました。
人工衛星や観測ロケットとは違い極めて「安価」で、「簡単に」宇宙実験が可能な気球観測のメリットや、より長時間の飛翔を目指したスーパープレッシャー気球の開発の経緯と、今後の計画について説明がありました。大規模な人工衛星などによる観測とは違い、大変興味深いお話しでした。