南西フォーラム開催情報 / 開催報告

南西フォーラム分科会 第8回

開催日 平成27年3月25日(水) 18時~20時
場 所 相模原市立産業会館 4階 中研修室

 モノづくり企業と宇宙科学研究所との連携を目的とした宇宙科学研究会は、平成27年3月25日(水)に通算第8回(平成26年度第2回)が開催され、約26名が参加されました。テーマが中小企業や学生が開発に参加した超小型衛星であり、相模原市、町田市はもとより、神奈川県、東京都など広範囲の企業や支援機関から多くの方が参加し、講演の後、質疑応答と名刺交換を行い、盛況の内に終了いたしました。

講演内容
「中小企業と若い力が宇宙探査を変える」
 超小型深宇宙探査機『PROCYON』の通信システム
 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙科学研究所(ISAS)
 宇宙機応用工学研究系
 助教 冨木 淳史 (とみき あつし)氏

 平成26年12月に小惑星探査機「はやぶさ2」の相乗り衛星として打ち上げられた「超小型深宇宙探査機PROCYON(プロキオン)について、衛星に搭載されている深宇宙通信システムを中心にして紹介がありました。
 PROCYONは、重さが50㎏級で、大きさは約55㎝で、一般的な深宇宙探査機と比較して、開発費が約100分の1の数億円で、開発期間も1年余りであることが紹介されました。
 また、超小型深宇宙探査機用の通信系コンポーネントを中小企業と協働して、約1年で開発されたことや、東京大学の学生が開発に参加していることが紹介されました。
 PROCYONを活用した宇宙での実験により、低コストで・短期間での開発が可能な超小型衛星を利用した深宇宙探査時代が期待されていることが紹介され、中小企業や若手研究者や学生などの参加機会もあるので、とても興味深い内容でした。