南西フォーラム開催情報 / 開催報告

第13回南西フォーラム 開催結果報告

開催日:平成21年3月16日(月) 18時~21時
場 所:杜のホールはしもと 多目的室
■今回は、企業の危機管理をテーマに「新型インフルエンザ」と「地震」について取り上げ、企業が「社員のため」、「社会のため」に準備すべきことについてご講演をいただきました。
講演会場
上野委員長 ■ 開会にあたり、南西フォーラム運営委員会を代表して、上野委員長(株式会社共立)より挨拶がありました。
続いて、メインプログラムへと進行しました。
■ 講 演 「新型インフルエンザ-新しい脅威への対応を考える-」
西戸 彰 氏(住友スリーエム株式会社 東京支店長)
人がまだ免疫を持っていない新型のインフルエンザウィルスの現状などについて説明をいただき、新型インフルエンザが発生した場合に社会に深刻な影響を与えること、その対策を講じておくことが大切であることについてお話をいただきました。
続いて、新型インフルエンザへの企業としての対策について、危機管理体制の確立や事業への影響に備えるといった「事業継続計画(BCP)」や、従業員の勤務体制やワクチンの接種といった「感染予防策」を事前に計画し準備することが重要であること、さらに住友スリーエム株式会社の対策と実際の取り組みについてもお話をいただきました。
西戸 彰 氏
堂園 浩次 氏(相模原市 健康福祉局 保健所 保健予防課 副主幹)
堂園 浩次 氏 「新型インフルエンザ発生に備えて」をテーマに、新型インフルエンザ対策を理解するための基礎知識についてお話をいただきました。まず、感染症が成立するには、病原体-感染経路-宿主の3要素が揃うことが必要で、手洗いやうがいで感染経路を断つなどして3要素の成立を崩し、予防することが大切であると説明をいただきました。
また企業における取り組みとして、インフルエンザにかからないようにするための従業員への教育が大切であること、並行して事業継続計画(BCP)等に取り組んでいくことが重要であることをお話しいただきました。
■ 講 演 「地震-実体験から企業の危機管理を考える-」
小俣 晃之 氏(株式会社クリエイト 代表取締役)
小俣 晃之 氏 新潟県長岡市に会社を構える小俣氏から、平成16年に発生した新潟中越地震での実体験について、生活の面・企業活動の面からお話をいただきました。発生時には連絡が不通になり、鉄道の脱線や道路が陥没するなど非常に厳しい状況の中、市街地では翌日からインフラの整備が始まり、コンビニにはおにぎりの山ができていたなど、過去の経験からの教訓が生かされた対応がとられていたこと、まず生きること・生活することを優先して地域や会社、従業員のために行動をとられたことなどをお話しいただきました。ただ、企業活動については、道路の関係から製品を出荷できなかったため関係が切れたクライアントがあったこと、しばらくはクライアント側の出張許可が出なかったことなどもあり、「信用回復」に一番時間がかかったことも挙げられました。その対策として、社内外の連絡体制の整備、連携先を含めた企業拠点の複数化などについてもお話をいただきました。
小川 公勝 氏(相模原市 市民局 防災安全部 防災計画課 副主幹)
小川 公勝 氏 相模原市の防災対策についてお話をいただきました。市における大地震の想定と、地域防災計画、配備体制などについてお話をいただきました。また、非難する場所(一時避難場所、広域避難場所、避難所)とその違いなどについての説明もいただきました。
■ 交流会
南西フォーラム運営委員会 八木副委員長(八千代銀行)からご挨拶をいただきました。 南西フォーラム運営委員会 八木副委員長
交流会風景
南西フォーラム運営委員会 西澤委員 閉会は、南西フォーラム運営委員会 西澤委員(株式会社キャロットシステムズ)に閉めていただきました。