南西フォーラム開催情報 / 開催報告

第36回南西フォーラム 開催結果
「ヒトとロボットが協働する未来社会」

日 時:平成28年10月7日 17:30~19:30
参加者:245名
場 所:青山学院大学 相模原キャンパス E棟301教室


 ロボットテクノロジーは、人々の豊かな社会を実現するために、急速に発展しているAIなどのIoT技術を組み入れながら、世界各地で研究開発が活発に進められている。
製造現場、インフラ、医療・介護分野など多くの領域で、人とロボットが共存し、ロボットが明日の人類社会にどのように貢献できるか、最先端のロボット技術の開発動向を紹介し、新たなビジネスチャンス創出のヒントを得る。

講演内容

1.講演①
「ヒトとロボットが協働する未来社会」

スタンフォード大学 コンピューターサイエンス学部 教授
ロボティクス研究所 ディレクター
ウサマ・カティブ(Oussama Khatib)氏

 カティブ教授から、ヒトとロボットが一緒に働く(Co-Work)という観点から、最先端ロボットテクノロジーの動向とともに、ロボットとヒトが協働することで拓かれる豊かな未来社会について講演いただきました。
特に、ロボットを人間に近づけるための最新技術としてハプティクス(触覚)を開発して、できる限り自律的にダイバーのような操作ができるヒューマノイド型ロボット「オーシャンワン」を創り出し、海底探査や海上原油施設管理など危険で作業困難な海中において、ロボットが人間に代わって仕事を行うことを可能にした取り組みについて紹介いただきました。

2.講演②
ロボットの未来

東京大学 名誉教授
フューチャーセンター推進機構 ロボット化コンソーシアム
佐藤 知正 氏

 ウサマ氏の講演を受けて、佐藤教授から、日本政府が進めるロボット新戦略ビジョン、経済動向を踏まえて必要となるロボット技術に触れていただきながら講演いただきました。
 特に、ロボット導入へと取り組み事例として、ロボット導入支援センターによる支援体制などから、ロボット実用化支援の活動体制が体系的に整備された相模原市のロボット導入支援等に対する取り組みについても紹介していただきました。

最後に、本日の講演を振り返りながら、ウサマ教授と佐藤教授による対談を行いました。