南西フォーラム開催情報 / 開催報告

第39回南西フォーラム 開催結果
「業種も規模も関係ない! 今日からできる!!“IoT”はじめの一歩」

日 時:平成29年11月8日(水)16:00~19:40
参加者:125名
場 所:青山学院大学 相模原キャンパス
    フォーラム:E棟 2階203 / 分科会:E棟 2階205・206 / 交流会:G棟・2階食堂


 業種を問わず、中堅・中小企業においても生産や販売の現場でIoT の活用を図り、自社の生産性・競争力を高めていくことが求められています。一方で、「具体的な特徴やメリット、導入の仕方がよくわからない」といった声も多く聞かれます。
 今回の南西フォーラムは、『中小企業における先進的なIoT 活用事例』や『大学・高専における研究事例』などの紹介を通して、事業の生産性・競争力の向上に、IoT を役立ててもらうことを目的として開催いたしました。

講演内容

1. フォーラム(16:10~17:40)

モデレーター
青山学院大学 理工学部 経営システム工学科 教授 松本 俊之 氏

 企業による事例発表の前後にわたり、生産性向上のためのカイゼン活動やIoT導入にあたっての考え方について、IE(インダストリアル・エンジニアリング)や生産管理の専門家である松本氏より、企業がIoT導入に取り組む際のポイントや道筋が示されました。

講演1
『安い!早い!簡単!常識外れのIoTモニタリングサービスができた理由(ワケ)』

旭鉄工株式会社/i Smart Technologies株式会社
代表取締役社長 木村 哲也 氏

 講演1では、低コストかつスピーディーに導入可能なシステム(IoTモニタリングサービス)を自社開発し、生産性や組織力の向上を果たしている取り組み事例が発表されました。システムを作り上げた経緯や使い方の工夫など、システムだけでなくマネジメントの観点からも話されました。

講演2
『かしこい金型研究会の取り組み~センサー活用で新たな付加価値の創出!!』

株式会社クライムエヌシーデー
代表取締役社長 高橋 啓太 氏

 講演2では、金型関係企業や大学教授、ITベンダーらとともに立ち上げた「かしこい金型研究会」での、センサーやIoT活用について発表が行われました。金型製作に新たな付加価値を創出していくことを目指し、「物言わぬ金型」を「かしこい金型」へと変えていく取り組みについて話されました。

2. 分科会(17:50~18:30)

分科会A(205教室)
『次世代Well-being~個別適合をめざした統合的人間計測・モデル化技術の構築(健康福祉分野)』

青山学院大学 理工学部
経営システム工学科  教 授 熊谷 敏 氏
経営システム工学科  准教授 栗原 陽介 氏 情報テクノロジー学科 准教授 LOPEZ Guillaume 氏

 分科会Aでは、青山学院大学より、情報技術(IT)を駆使して多様なサービスを個々人に提供する「次世代 Well-being (ウェルビーイング)」の実現に向けた研究について紹介がありました。講演の中では、特に健康福祉分野における先端技術・研究事例を通じて、企業の現場でも応用しうる道筋が示されました。

分科会B(206教室)
(1)『東京高専におけるIoT活用事例と産学連携体制・社会実装教育』

東京工業高等専門学校
副校長 鈴木 雅人 氏
教育コーディネータ 出口 良 氏

 分科会Bの東京工業高等専門学校による講演では、“社会実装プロジェクト”として進められている IoT 関連技術・研究事例の紹介がありました。具体的な産学連携体制と社会実装教育の取り組みを通じて、企業と高専による技術連携の可能性が示されました。

(2)『安全・快適なエレクトロニクス技術の探究』
神奈川工科大学
創造工学部 ホームエレクトロニクス開発学科 教授 金井 徳兼 氏

 分科会Bの神奈川工科大学による講演では、電子回路を組み込んだインテリジェンスブロックなど、エレクトロニクス技術や計測制御技術を中心とした研究事例の紹介がありました。講演を通じて、IoT をより身近なものとして捉え、ビジネスに活かしていく可能性が示されました。

交流会(18:45 ~ 19:40)