日 時:平成30年8月28日(水)16:00~19:30
参加者:132名
場 所:町田市文化交流センター(プラザ町田ビル5階・けやき)
AIの実用化が進むにつれて、さまざまな産業やビジネスのあり方が大きく変わろうとしています。一方で、「AIに何ができるのか、いまだによくわからない」といった声も多く聞かれます。
今回の南西フォーラムは、中小企業がAIとどう向き合うべきか、実際の導入事例や最先端の研究事例などの紹介を通して考え、自社の経営に活かしていくことを目的として開催いたしました。
1. モデレーター基調講演(16:05~16:35)
『人工知能はこれからの産業や
ビジネスのあり方をどう変えていくのか』
モデレーター
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
企画管理部門 副部門長 / テクノロジー・エバンジェリスト
(兼務)Japan Digital Design 株式会社 主席研究員 梅木 秀雄 氏
事例・研究発表に先立ち、長年AIに関する研究開発や製品化などに携わってきた三菱UFJリサーチ&コンサルティング社の梅木氏より、「そもそもAIとは何か?」といった基本的な解説や、AIが今後の産業・ビジネスに及ぼす影響と課題、中小企業がAIの導入・活用に取り組むうえで抑えておくべきポイントについて話がなされました。
2. 事例発表(16:35~17:45)
事例発表①
『AIに対する誤解を解消し、AIとよい関係を築く』
株式会社アジラ
最高執行責任者(COO) 三村 完 氏
事例発表①では、ディープラーニングを活用した画像認識・行動認識サービスの企画開発に取り組む町田市発のAIベンチャーであるアジラ社の三村氏より、AIにまつわる誤ったイメージを解消し、無理のない導入・活用のロードマップを描いていくためのAIとの向き合い方について、事例を交えた話がなされました。
事例発表②
『最適な保育所入所選考を実現するAIを用いたマッチング』
富士通株式会社 AIサービス事業本部 第二フロンティア事業部
マネージャー 宮崎 俊也 氏
事例発表②では、さいたま市で実証・導入され成果をあげたAIによる保育所入所選考システムの事例を中心に、実際の開発担当者である富士通社の宮崎氏より、実際の開発・導入までの実務から得られた今後の展望として、多様な条件から最適なマッチングを実現するAI技術の概要とその可能性について話がなされました。
3. 研究発表(17:45~18:15)
『人工知能による問題解決のスタートラインの立ち方-事例紹介と実体験を通じて-』
東京工業高等専門学校 電気工学科
助教 大前 佑斗 氏
AIを活用した具体的な応用事例(トップアスリート支援、アクティブラーニング支援など)から、AIを問題解決に活用していくうえで、「分析者がどのような視点で問題を見つめ、AIを構築していくのか」という思考過程が重要であるという考え方や問題解決の道筋が示されました。
4. フォーラムを振り返って
『中小企業における人工知能の活用可能性と留意ポイント』
モデレーター
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 梅木 秀雄 氏
事例・研究発表を踏まえ、モデレーターを務めた三菱UFJリサーチ&コンサルティングの梅木氏より、中小企業がAIを活用する意義と、その際に留意すべきポイントについて、フォーラム全体を振り返りながら話がなされました。
交流会(18:40 ~ 19:30)