かわらばん

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     社長のコラム
かわらばん入居版83号 2011年3月

中嶋社長のつぶやき
   「緊急非常事態」
 この度の「東日本大震災」で、被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げますと共に、一日も早い被災地の復旧を心よりお祈り申し上げます。

 この度の巨大地震と巨大津波は、その規模の大きさと被災された地域の広さ、被害の大きさに発する言葉がありません。報道される画像を見るたびに、胸が苦しくなります。一方で、経済活動への影響も、甚大です。報道されている情報や企業の皆様からの情報でも、被害規模の広がりは、とても深刻です。更に、「計画停電」が、ダメージを増加させているようです。
経営者の皆様にとって、この緊急非常事態をどのように乗り越えていくのか、企業経営の舵取りをどのようにしていくのか、とても大きな課題です。

 そこで、BCP(事業継続計画:Business Continuity Plan)をご紹介します。「BCP(事業継続計画)とは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。」(中小企業庁)
「BCPを策定することにより、企業が重要業務(中核業務)を中断せずに、あるいは中断しても目標復旧時間内に重要業務を再開することで、顧客の他社流出やマーケットシェアの低下
防止が図られます。①取引先や市場からの評価の向上 ②企業価値の向上 ③企業の社会的責任への貢献 ④変化に強い企業体質への変革 ⑤事業の見直しの促進 ⑥雇用の確保など」
「もちろん、事前に耐震補強等をすることにより人的被害も回避できます。」(神奈川県商工労働局産業部)BCPの考え方は、まさに緊急時の対応・対策を組み立てる指針です。

 「なんだ、後出し情報じゃないか」「もっと早く教えてくれれば」、また「そんな計画作る時間なんてないよ」とお叱りを受けるかと思います。しかし、いま緊急にBCP計画を策定する
ことをお勧めしている訳ではありません。「二次災害を防ぐ意味から実効性があるのではないか」、「備え・準備は、必要です。」と言う事をお伝えしたいのです。詳細は、下記のHPで、
是非ご確認ください。記入例や書式もありますので、必要に応じて、使用されるのも良いかも知れません。

(参考)
中小企業庁 中小企業BCP策定運用指針
http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/index.html 
神奈川県商工労働局産業部産業活性課
「BCP(事業継続計画)作成のすすめ」
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/sangyo/bcp/index.
html 
日本商工会議所 BCP(事業継続計画)
http://www.jcci.or.jp/bcp/