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【平等で意欲を持って働ける職場作りに向けて】

H社の場合

　同社は、昭和初期創業の繊維製品製造業です。創業から80有余年、地域の方々の多様な働き方に対するニーズに応えてきた結果、向上心を持った意欲の高い社員と出会えたことで今日があります。

　しかし、雇用形態が複雑になり、公正な評価・処遇が困難になってきました。そこで、3代目へのバトンタッチを目前に控えた平成24年、賃金体系の見直しに着手しました。社員の生活に直結する賃金体系を現状に即したものにするだけでなく、将来に渡って安定的なものとすることを改定の目的とするとともに、「従業員の生活を豊かにする会社になりたい」との経営陣の思いを考慮し検討を進めました。

　まずは、基本方針を、『年収の世間相場水準確保』『軸は年功賃金（勤続年数、年齢）』『頑張った社員に報いる制度』の3つに定めました。この方針に沿って、雇用形態や職種ごとに、賃金構成、賃金額などを決定するとともに、各種手当の新設、改廃を行いました。4ヶ月に渡った検討結果をもとに、社労士にて新たな賃金規程としてとりまとめてもらいました。

　副次的な効果として、経営陣がそれぞれの思いを共有することができ、スムーズなバトンタッチにも繋がったようです。

【支援先企業情報】
所在地：相模原市緑区鳥屋
資本金：1,000万円
従業員数：31名
事業内容：ゴムひも・手芸用組みひも製造販売、産業資材、衣料、装粧品、装飾、包装