台湾工業技術研究院(略称ITRI)との連携を基軸に、(財)金属工業研究発展中心(略称 MIRDC)や(財)台湾建築中心(略称 TABC)など台湾政府関係機関等の協力も得ながら、下記の要領で「第4回台湾ビジネスマッチング」を実施しました。
これまでの3回の商談会で日本企業19社が台湾企業との商談に臨み、受注などの商談実績が生まれています。台湾でのビジネス展開を本格的に検討されている企業様に台湾企業との協業の機会をご提供しました。
今年度は、台北で開催される「国際発明及び技術交易展」で貴社の技術や製品をアピール頂くためのブースもご用意しました。
申込の受付は終了いたしました。
代表取締役 関 和雄 様
成果:
最大の成果は当社の経営スタイル・方針が変わったこと。日本とは違う海外の風・空気感を知ることができ、その後の継続商談や経営陣との人脈構築の過程で、自社の強みを見つめ直し、新たな着想を得ることができた。そして、SICのきめ細かい継続的なフォローが大きな支えとなった。
参加してみての感想:
売り込みたいモノは何なのかを何よりもまず明確にする必要性を、身を持って理解した。また、良いと感じた現地企業へは即断即決できる経営トップ自らが足を運んで信頼関係を築くこと、焦らず腰を据えてじっくり取り組むことが結果的に成果となって現れることを実感した。併せて、日本を出れば自分は一介の外国人に過ぎないことを自覚し、謙虚さと相手への敬意を忘れてはならないことも学ぶことができた。
副社長 上野 廣彬 様
成果:
当社技術へのニーズの高さを感触として得ることができ、その後一部企業とは現実のビジネスへと発展しそうな共同開発を含めた案件へと話が進みつつある点が最大の成果。さらに2012年に入ってからは、一部の現地企業との間で具体的な提携へ向けて協議が進んでいる。
参加してみての感想:
経営幹部や当該部門責任者が出てくる商談の場で迅速な意思決定が求められるなど、台湾(のみならず海外)との商談を進める上で企業トップとして留意すべき点を学ぶ機会となった。
平成24年9月11日(火)~9月13日(木)、日本参加企業様5社による台湾での商談会を実施しました。
SICでは、23年7月に調印した台湾工業技術研究院(ITRI)との業務提携にもとづき、日本と台湾の相互の企業のビジネスマッチングを展開するために、独立行政法人中小企業基盤整備機構の協力を得て、23年11月に台湾で第2回の商談会を開催しました。
第1回と同様に、「台湾での個別商談を通じて成果に繋がる活動を目指す」ことを目標に掲げ、準備活動に着手しました。以下、準備活動の概要は次のとおりです。
準備活動
期間:平成23年11月22日 (火)~25日(金)
訪問先:台湾・台北市ほか
22日に台北・松山空港から台湾入りした商談会参加者・事務局は、23日の商談会、24日台湾企業の訪問による個別商談に臨みました。
(1)ITRI商談会(11月23日 ITRI台北事務所)
午前のプレゼンテーションでは約80名の参加者をえるとともに、午後の個別商談では最大9社との面談を行う日本企業もおり合計30面談が行われました。
(2)台湾企業訪問による商談(11月24日~25日)
ITRI商談会では多くの企業との出会いを創出するために20分という限られた時間設定であったために、両者が関心を示しあったケースでは、24日・25日に新竹や台北などの台湾企業を個別に訪問し、商談が活発に行われました。中には、ITRIのアレンジにより、本部(新竹)でITRI研究者との意見交換を行った参加企業もありました。
本ビジネスマッチングでは、商談会での出会いを成約に結び付けるためにフォローアップを重要と考えています。
帰国後に参加企業の商談状況、課題などを把握しつつ、1月中旬には事務局が台湾でITRIとの情報共有を図りつつ個別案件のフォローアップを確認。
このような中、関心を示す台湾企業は早速にも日本企業を訪問するなど、積極的な意見交換・商談が進められており、これまでにNDA(機密保持契約)締結による共同開発案件などが芽生えています。
参加企業
株式会社ニックス
権田金属工業株式会社
株式会社共立
株式会社プライマールネット
SICでは、関東経済産業局の補助を受けて、平成22年12月から海外販路開拓支援の取り組みを開始し、SICや県内インキュベーションセンターの入居企業など10社が参加し、3月初旬に台湾で商談会を開催しました。
プロジェクトに参加する個別企業の個別具体的な商談を行うことで、共同開発や受注などの成果に繋がる活動を実施
目標レベルを、「台湾での個別商談を通じて成果に繋がる活動を目指す。」と高めに設定し、関係者間での意欲的な活動となりました。
台湾企業との協業内容は、技術供与・製造委託・販路開拓・購買・業務提携などを想定し、参加企業の募集・打診を進めていきました。
台湾企業と日本企業とのマッチングを継続して実施していくために、台湾における有力なビジネスインキュベータを見つけだし、中長期的なアライアンス関係を構築する。
日本参加企業の強みや商談目的などを纏めた概要資料(英文)を持参し、1月11日~14日台湾を訪問し、コーディネータ・日本総研・SICスタッフの事務局による事前調査活動を実施。
内容は、台湾工業技術研究院(ITRI)や交通大学のインキュベーションセンターへの事業協力依頼、台湾企業3社での商談可能性の検討というもので、事前調査によりITRIの協力を得たこと、台湾企業が参加日本企業に関心を示し宿題を持ち帰った事などで、商談実現可能性の手応えを感じ、活動の弾みとなりました。
台湾企業への募集、個別商談の実現に向けて、日本参加企業の強みを反映した中国語の概要資料を作成。ITRIやコーディネータ・日本総研のネットワークにより、台湾での集客・アレンジ活動を進めていきました。
1月16日、第1回研究会を開催し、TCA駐日代表の吉村氏を講師として招き、台湾IT産業のトレンド、台湾ビジネスの留意点について、講演をいただきました。
台湾訪問を真近に控えた2月21日、第2回研究会を開催し、台湾企業との商談アレンジ状況などについて個別ミーティングを実施しました。
事前準備を終えて、2月28日から3月3日の4日間、参加者24名(参加企業10社12名、オブザーバー3名、コーディネータ4名・事務局5名)により、台湾での商談活動が実施されました。
移動日である初日2月28日は、台北・松山空港に入り、新竹に近い南寮という街で、海鮮料理の懇親会を実施。商談会を前にして期待とかすかな不安が混じる中での結団式となりました。
午前のプレゼンテーションには多くの台湾企業が集まり、総勢120名に上る活気に満ちた雰囲気の中で、日本企業10社が自社技術を熱心にアピールし、午後には、ITRI内の「Chimei‘s Cafe」において個別商談会、延べ43商談という多くの出会いの場となりました。
1参加企業10社がコーディネータやSICスタッフ同行のもと、台南・新竹・台北・基隆など台湾各地に蜂の子を散らしたように移動し、個別の商談活動を実施。事前のアレンジもあれば、ITRIを契機にした再商談もあり、合計延べ29商談が繰り広げられました。
商談会での出会いを成約に結びつけるために、本事業ではフォローアップを重要視し、帰国後に参加企業の商談状況、課題などを把握しつつ、4月末には、台湾でのフォローアップ活動を行ってきました。
6月14日、約50名の参加者を得て台湾ビジネスマッチングの活動について、参加企業様や事務局より報告を行い、今後のSIC台湾ビジネスサポートの取り組みについてご説明をしました。参加企業同士の再会の場ともなり、ミッション団による団体行動の副次的な効果を感じた次第です。
台湾企業の関心は強く、具体的な受注及び受注可能性のある案件が生じていることで、日本企業と台湾企業との協業の場づくりへと繋がりました。
商談の成果(4月末)としては、台湾工業技術研究院(ITRI)でのプレゼンテーション120名が参加、ITRIと台湾企業訪問による商談件数は計72件、現時点での成約に至ったのは1件、サンプル評価2件、ITRIとの連携案件2件となっています。
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