かわらばん

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かわらばん入居版251号 2025年4月

プロトンテクノロジー株式会社
   地球の未来のため、テクノロジーで挑戦する!!
【入居者プロフィール】
プロトンテクノロジー株式会社
代表取締役 澤田 昭彦(さわだ あきひこ)

 千葉県出身の澤田さん。小学生の頃から野球を始め、社会人野球でも活躍し、少年野球の指導者としても活動していました。運動が得意で、今も10マイルロードレースに参加することもあります。子ども好きなことから、地域でお世話役をすることがありますが、子どもたちのふとした行動から開発のヒントを得ることがあるとか。とにかく「できない」と言うことが嫌で、できる方法を考えている時間が心地よいそうです。日本酒が好きで品評会に参加することもあります。最近、注目の銘柄は佐賀県の“鍋島”や“能古見”で、酒蔵見学のつてを探っています。

【プロトンテクノロジー社の設立】
 お父様が音響関連の設計・開発を行う製造業を営んでいて、澤田さんも現場での仕事を手伝っていました。社会人になってから、大手メーカーの研究開発部門の中で、出向社員として新技術開発業務に従事。燃焼や電気に関する基本知識を学び、その後は半導体や原子力、モータ、LED、太陽光発電などの新しい技術・製品の開発に携わりました。直近では発電システムやモータの回生電力回収の技術開発を行っていましたが、実用性の高いエネルギーシステムに関する事業に軸足を定めるため、2024年8月にプロトンテクノロジー株式会社を設立し、澤田さんは代表取締役に就任しました。

【プロトンテクノロジー社の事業内容】
 プロトンテクノロジー社の事業内容は大きく2つあります。一つは太陽光などの再生可能エネルギーにおける発電効率向上システムの開発、販売です。太陽光や風力は天候や季節に大きく依存するため、日照が少ない、または風が弱いと電力として貯蔵することができません。プロトンテクノロジー社が開発したスーパー キャパシタシステムは10V以下という低い電圧でもエネルギーを貯め込むことが可能です。急速な充電と放電が可能であることが特長で、長期エネルギー貯蔵に適しているバッテリーとの最適な組み合わせによって、不安定な供給源である再生可能エネルギーを効率良く電力に変換、貯蔵します。

 もう一つは回生エネルギーの有効活用に関する技術・製品の開発で、輸送機器などが減速時に発生するエネルギーを電気に変換してキャパシタシステムが回収します。鉄道向けでは架線を介するため、技術的な難易度が高いとされていますが、プロトンテクノロジー社は独自の技術で、実用化に向けて着実に開発を進めています。

 2つの事業を行うにあたって、電子機器回路及び基板の設計、特にパワーエレクトロニクスやデジタル・アナログ混在回路設計をプロトンテクノロジー社は得意としています。

【 これからの目標】
 現在、5名体制でそれぞれが技術、販売、経営管理を行っています。目標は“エネルギーの正常化への貢献”。これまでの様々な経験や人的なつながりを活かしながら事業化を推進していきます。人間の生活はまだ化石燃料に大きく依存し、気候変動や生態系の変化にも影響を及ぼしています。地球規模のエネルギー問題に対して、テクノロジーやその担い手が多くのチャレンジを行い続けています。プロトンテクノロジー社もその一員であり、開発しているスーパーキャパシタシステムが、様々な分野で活躍することを目指しています。

プロトンテクノロジー株式会社
SIC-1 Startup Lab.1325号室
URL:https://protontec.jp/
※ホームページ内にお問い合わせフォームがあります。

澤田さん