外壁走行作業ロボットの開発・設計、販売を主な事業として、垂直壁面自走ロボットを開発しているステラ技研株式会社(代表取締役社長 林健治氏)をご紹介します。
林社長は、外資系汎用コンピュータベンダーの日本ユニシス(株)(旧名、日本ユニバック株))で、技術、マーケティング、商品企画職を歴任したのちに、同社を設立。技術の発展が著しく、建造物や公共社会インフラの高層化・高度化が進む一方で、それらのメンテナンスが人手で行われている状況に疑問を抱いていた。高所危険作業には不幸な事故が常につきまとうが、新たな技術適用による問題解決が必要と感じ、壁面自走ロボットの開発に乗り出した。
「今でこそやっと『高所危険な場所での作業ロボット』の必要性の議論が社会的に認知されはじめたが、しばらく前までは理想論として扱われることが多かった。東日本大震災などの不幸な事故を契機に、社会的な注目が集まっているが、この技術を進化させ社会の役に立つものにして行きたい。」と林社長は話す。
垂直壁面自走ロボット「天龍」は現在開発中の製品で4代目となる(写真1は天龍Ⅲ)。無線操作で壁面走行ロボットを自走操作することができる。その他、電源なしにも関わらず、壁面に7時間程度連続吸着する、電動ハンディ吸着パッドも開発し、販売している。
ロボットシステムが広く普及し、危険な作業による事故が無くなり、低コストで社会インフラのメンテナンスに貢献できることを目指している。垂直壁面自走ロボットの名称”天龍”には「龍のごとく天まで昇れ」という想いが込められている。
また、社名のなかのステラはラテン語のstella(日本語で「星」)に由来し、星に届く様な夢を実現したいとの思いの顕れである。
ステラ技研株式会社
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