かわらばん

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     地域企業紹介
かわらばん地域版78号 2022年5月

株式会社ミナミ工機
   提案型営業で「モノづくり企業」に貢献!
 機械工具の総合商社である株式会社ミナミ工機の代表取締役社長である南篤史社長を相模原市中央区千代田の本社に訪ねました。

 株式会社ミナミ工機は、南篤史社長の祖父である南三郎氏によって昭和48年に法人設立され、今年で49年目となる老舗企業だ。昭和62年には父南毅之氏が二代目社長に就任。平成3年に現在の中央区千代田に拠点を移し、盤石な営業基盤を確立された。そして、三代目社長として、昨年11月に南篤史氏が代表取締役に就任した。

 同社は、地域の「工具屋さん」として工場など“モノづくりの現場”に工具や消耗品(MRO)をお届けする納入業者だ。しかし、ただ商品を届けるだけではない。納入先企業のコスト削減や作業効率アップなどに繋がる商品やアイデアを提案するセールスマンとして、創業以来「Products get smoothly(モノづくりの仕入れをスムーズに)」をコンセプトに事業を展開している。そのポイントは「Price(価格)・Easy(手間なく)、Speed(直ぐに)、Help(お助け)」の4つ。Price
=商品が多様化する現代において、日々刻々と変わる商品情報を収集・蓄積しているため、お客様の予算と要望に応じた提案はもちろん、本当に価値ある価格のモノをご提案できる。お客様に代わって、たくさんの商品の中から価格と質のバランスを吟味し、何が良いのか探し出す。Easy=商品によってはメーカーが直接販売してくれないこともある。様々な事情で商品がスムーズに入手できないお客様に、ミナミ工機が自社のネットワークを駆使し、メーカーとのパイプ役も果たしてくれるので、欲しい商品が手間なく購入できる。Speed=商品がいつ欲しい⇒今でしょう。そんな要望に応えるため、最短1~2日で納品する(在庫品。同社より半径5㎞)。また、在庫以外でも、仕入先との連携により同様の納期を実現する。ここが腕の見せ所である。Help=どんなことにも親切丁寧に相談に乗ってくれる。たとえば商品名が分からなくても、欲しいと思っていた以上の商品を見つけ出し、たとえ世にない製品でも協力会社のネットワークを通じて製作することも可能だ。地域を熟知し、小回りが利き、長年にわたる経験と実績に裏付けされた提案力、時にはお客様同士をつなぐ役割も果たす“地域の工具屋さん” はモノづくり企業にとってとても大きな存在。まさに、そこがミナミ工機の一番の強みだ。

 そんなミナミ工機を率いる南社長は福岡県の生まれ。会社員だった父毅之氏の転勤で5歳時に名古屋へ転居。その後、7歳時に相模原の地に移ってきた。小学生の時から地元のサッカーチームで汗を流す。中学生の時には生徒会長に立候補し、様々な学校行事でリーダーシップを発揮した。県立相模原高校でもサッカー部に入部するなど充実した高校生活を送る。とにかく真剣勝負するところがサッカーの魅力だと南社長。その後、専修大学商学部に進学。今でも、気の合う仲間とフットサルを楽しんでいるそうだ。現在、3人のお子さんの父親でもある南社長は、今年度から相模原市が後援する「子どもアントレプレナー体験事業」の実行委員長を務める。「自分で事業を起こし、行う面白さ」を子供たちに伝えたい。それは起業だけではなく、勤め先での新プロジェクトの企画などにも役立つはずと南社長。一方、長年所属している「相模原市青年工業経営研究会」の会長にも就任。同会では会長独自の「統一テーマ」と「スローガン」を掲げ、会員同士で本気本音をぶつけ合い、磨かれることで、自身自社が成長することを目指している。今年度、南会長の統一テーマは「顔になれ」、スローガンは「チャンス到来」だ。この顔には、自らが決めた分野で一目置かれる存在という意味があるそうだ。ウィズコロナが叫ばれる中、新しく世界が生まれ変わるチャンスに“顔” になる。今年度は、その顔になるための成果に拘る一年にする!常に「背伸び」を意識し、果敢にチャレンジする姿勢を持ちたいと意気込みを語る。

 そんな南社長が社長就任時に社員へ向けた第一声は「お客さまの期待に応え、イキイキして行こう!」だ。社員がモチベーションをアップし、イキイキ仕事をしているとお客様も相談しやすくなり、いい情報もたくさん入ってくる。これが実現できれば会社はうまく回っていくのでは。そんな会社にしていきたいと抱負を語る。現在、モノづくり業界の全国展開専門商社に7年半ほど勤務した縁を通じ、置き工具販売事業「MROSTOCKER」にも力を入れている。さらにお客様の利便性向上のため、新たに“工具の自動販売機事業”に乗り出す計画もあるのだとか。

 来年は創立50周年を迎える節目の年。厳しい時代を乗り越え半世紀にわたり事業を継続してきた秘訣は、何といっても「面倒見のいい社員」が多いこと。お客様のニーズも多様化し要望も高く、リードタイムもタイトである中、自社の強みを活かし、「せっかくやるなら」の精神でモノづくり企業のお役に立ちたいと南社長。業界を問わず、“工具” でお困りの方は、先ずはミナミ工機に相談してみてはいかがでしょうか。きっとあなたの“欲しい” が見つかるはずです!

代表取締役社長: 南 篤史(みなみ あつし)
所 在 地:  神奈川県相模原市中央区千代田4-5-19
従業員数:   8名
資 本 金:  1,000万円
事業内容:   機械工具販売
URL:http://www.minamikouki.co.jp/
南社長