法律の専門家として、民事・企業法務など、幅広い分野で相談者に対応する弁護士法人髙瀬総合法律事務所の髙瀬芳明代表弁護士を、相模原市緑区橋本のKanagawa office(神奈川オフィス)に訪ねました。
法律とは社会の秩序を維持し、人々の行動を規制するためのルールである。国や地域によって異なり、主だったものでは憲法、民法、刑法などの種類がある。法は個人の権利を守ると同時に、社会全体の公平性を確保する役割を果たしている。一方、権利も社会を成り立たせる重要な概念であり、言論の自由、財産権、教育を受ける権利など、個人が持つ正当な自由や利益を指す。法と権利は密接なものであることは言うまでもなく、権利は法律によって保障されており、他者や国家によって不当に侵害されないように守られ、時には権利が法によって制限されることもある。国家の運営が法律に基づいて行われる国が法治国家とされ、日本も紛うことなき法治国家として、政府や公権力も法律に従い、恣意的な権力行使が制限されている。と、法律が絡む領域は一般人にとって難解なもので、できれば関わらずに日々を送りたいと考えてしまう。しかし、守られるべき権利が害され、平穏であった生活や経済活動が叶わなくなる危険に、誰もがさらされているのも事実である。髙瀬総合法律事務所は様々な法律問題の解決に向けて、豊富な実績とそれぞれに専門性を持つ多様なメンバーの結束力を活かし、相談者の不測の事態に全力で対応し、また、法律に関わるトラブルを未然に防ぐためのサポートを行っている。
髙瀬総合法律事務所の強みは、企業法務、特に中小企業に向けた体制を整え、ノウハウや実績を重ねている点にある。独自の技術やサービス提供力、営業力を有する中小企業が数知れずある中、下請け構造や労働者・後継者不足にも頭を抱えているのが現実である。さらには昨今の急激な物価高で価格転嫁に苦慮し、人材確保はさらに困難を極める中、法律が絡むトラブルは致命傷にもなりかねない。一方で、中小企業がこれを逆手に取って “法律”を味方につければ、これほど心強いものはない。商取引における「契約」はその一例で、トラブルを予防し、また、過度な妥協に陥ることのない交渉が、危機の回避だけでなく、中小企業自らの成長にも繋がる。「事業継承」や「M&A」、「労務問題」といった、法律が複雑に絡み合う事案も同様で、その時点の損得ではなく、将来に向けた最適解を見出すことで、新たな発展へと導かれる契機とすることもできる。しかし、いわゆる紛争状態に発展した時、人は感情に左右されてしまうこともあり、自己の利益が優先され、相談者がその核心を見失うことも多い。度を過ぎれば弁護士として、「このままではこの裁判は負けてしまう」と伝えなければならない。法はそれぞれに異なる信条や倫理観のすべてを統制するものではない。解決に向けて、時には忍耐を要し、その理解を相談者に促すのも弁護士の仕事なのだ。「髙瀬総合法律事務所が中小企業のサポートに注力するのは、合理性の追求に基づいた意思決定を行うおおよその大企業に対して、中小企業は個人の人間らしさを持っているからだ。」と髙瀬弁護士は言う。取引先や雇用を抱える責任は、企業の大小にかかわらず、免れるものではない。そして、「とどまることが許されないのが企業であり、中小企業こそ合理的・実践的な戦略を立案し、遂行することでその責任が果たされ
るのだ。」と。
髙瀬弁護士は相模原市出身。地元の中学校から早稲田実業に進学、当時は南区の実家から早稲田鶴巻町までの遠距離で、通勤ラッシュが激しい路線を高校生ながらに耐え抜いた。東京大学に進学して農学の研究者を目指すも、卒業前に自身との葛藤の末、人と関わり、人を助ける弁護士を目指すことを決意した。最高峰の国家資格への挑戦、3度目で叶わなければ新たな道に進むと、退路を断った時、未知の問題解決のために「覚える」から「考える」へと意識改革をしたことが、トップクラスでの合格の決め手になったと振り返る。司法研修所修了とともに弁護士登録し、横浜市内の法律事務所に入所。2009年に相模原市内で法律事務所の共同設立を果たし、2013年に弁護士法人髙瀬総合法律事務所を設立。現在は新宿、新横浜にも事務所を置いている。不動産関連団体など、各方面の要職に就任し、法律関連セミナー講師や地域経済新聞の法律コラム執筆も積極的に行っている。最近はサウナで週1回自身を整えていて、熱気の中でトランス状態になることが、経営者として抱える多くの課題がすっとシンプルに整理される瞬間に酷似していると髙瀬弁護士は語る。ストイックな一方、花火鑑賞により、音や映像、光からなるエンターテインメント作品の中で、精緻な構成の中にあるメッセージとストーリーに、自身がもがき苦しんだ先に得た達成感と重なり、気が付けば涙していたこともある。仕事柄、慎重に言葉を選びつつも時折、胸懐をのぞかせ、弁護士として貫かなければならない正義の中に受容と親しみが見え隠れする。
弁護士業界の近年の変化は目まぐるしい。司法制度の改革、他士業の参入、さらには生成AIの出現などで、相談案件の獲得競争に、様々な戦略をもって展開する弁護士や法律事務所も増えている。法律の専門家として本質が問われる中、髙瀬総合法律事務所は相談者本位の仕事を求める弁護士のリクルーティングにも力を注いでいる。広く人材を迎え入れることで解決策の選択肢を増やし、相談者に寄り添うサポートに徹し続けることができる。不確実性を受け止めなければならないこの時代にこそ、この相模原という地域に根差し、貢献していく。そのための自己研鑽はたゆみなく、自らに課す“弁護士としての使命”をひたすらに追求していくのだ。
代表弁護士: 髙瀬芳明(たかせよしあき)
所在地: 相模原市緑区橋本6-5-10 中屋第2 ビル2-E
(Kanagawa office)
従業員数: 11 名(うち、弁護士6 名)
事業内容: 法人向け:顧問契約、M&A、労務問題、売掛金回収、
契約書作成に関する問題など
個人向け:相続、不動産、後見人など
URL:
https://takase-law.com/