かわらばん入居版61号 2009年5月
有限会社ジャパンテクニカルパートナーズ
 自らの能力と向きあうこと
■代表プロフィール
有限会社ジャパンテクニカルパートナー
代表取締役 木村 光(きむら ひかる)さん
東京都世田谷区豪徳寺に生まれ育ち、現在、相模原市西橋本に在住、登山と読書が趣味の63歳
■起業しようと思ったきっかけは?
1964年に山崎製パン株式会社に入社、杉並工場2年、大阪工場9年、横浜工場4年の計15年間にわたり生産現場で機械導入や修繕、メンテナンスを通じ、知識とノウハウを習得する。
その後、「現場の仕事はすべて覚えたので、さらにやりがいが欲しい。」と上司に要望し、本社勤務となり、全国の山崎製パンの関連会社の工場建設プロジェクトの一員を務める。当時の自分を思い出し、「上司に要望したことは、思い上がっていたかもしれないが、現場と工場建設プロジェクトの経験が今の事業の骨格を作った。」と笑って語る。
特に、建設プロジェクトで電気、給排水、機械、建設の専門家と協力し、同じ目標と大きなやりがいに向かう喜びを知ることができたことは、モットーである「自らの能力と向かい合い、常にその能力を高めることを目指す」に通じている。
42歳、その人柄と経験を買われ、食品機械メーカーの役員となり、機械を使う側から提供する側に移る。当時、赤字部門であった機械メンテナンス事業を立て直し、その後も営業としての実績を積み上げた。
55歳となり、「機械の知識と現場での経験を活かし、これからの食の安全に向けたメンテナンス業を通じて、自らを高めたい」とSICで有眼会社ジャパンテクニカルパートナーを起業した。
■事業紹介
主な事業は、食品製造機器のメンテナンス。最近では、食品メーカーから異物混入対策として、機械清掃と機械メンテナンスを合わせての依頼が多くなっている。
機械の修理や部品交換を行うと、掃除も必然的なニーズであったため、創業から他の企業にできない領域できめ細かいメンテナンス、改修、清掃を行っている。
■一番苦労していることは?
取り組んでいるのは、若手の育成。少人数の企業であるからこそ、社員一人ひとりが責任を持って現場作業から事務作業までこなせる人を育てることに力を入れている。
3Kの仕事と言われるかもしれないが、ビジネススーツではなく作業着を着る誇りを企業風土にして行きたい。
■これからの夢または目標は?
西部劇「荒野の7人」には、色々な名台詞がありますが、「うーんマンダム」の宣伝でおなじみのチャールズ・ブロンソンが「おじさんは、勇気があるがお父さんは臆病で盗賊に食料を差し出すばかりで戦わない」と言う村の子どもに、「俺は妻子を養う勇気が無いから」と言うところがある。
中学生の頃、大人になったら妻子を養えるのかなと思った。(荒野の7人は映画館で14回、次がジョン・ウェインのリオブラボーで8回見た。)ほとんどの人は、生活の為に働いていると思う。小学生や若者に夢を持てなんて、ましてやそれを仕事になんて・・・、目標はもつべきですが・・・。夢を仕事に出来た人はまれだと思う。
これからは、10代の頃に戻り、山に毎週のように登りたい。今までは、仕事も山も歩かずに走ってきたが、これからは周りをゆっくり見ながら、地図の時間を守ってゆっくり歩かなければと思っている。
【お問い合わせ先】
有限会社ジャパンテクニカルパートナー
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