【代表プロフィール】
有限会社 コンタミネーション・コントロール・サービス
代表取締役社長 進藤 豊彦(しんどう とよひこ)55歳
宮崎県宮崎市生まれ
千葉県野田市にある東京理科大学理工学部経営工学科を卒業
卒業研究は「繊維状活性炭を用いた水処理システム」
そして趣味は「仕事」と言う進藤さんです。
【起業しようと思ったきっかけは?】
大学卒業後、油圧・空気圧機器の製造会社に就職。2年後、先輩に声を掛けられ、仲間7名と世界初のセラミックインラインガスフィルタの開発を手掛ける(株)ピュアロンジャパンを設立する。
1993年、東芝セラミックスへ入社し、ガスフィルタ事業を立ち上げる。在籍中からガスフィルタ後段の配管が錆びることを防ぐためセラミックが使えないかと考えるようになり、40歳を機に退社。1年間神奈川県産業技術センターのクリーンルームを借りて配管へのセラミックのコーティングの開発を続けた。
2000年1月、相模原市緑区下九沢に(有)コンタミネーション・コントロール・サービスを設立し、開発を重ね、世界初のシリカガラスコーティングの開発に成功した。
【事業紹介】
ウェハ・半導体製造プロセスにおいて、ステンレスからの金属汚染の問題の対策が急務となっている。今が長年研究してきた同社のハード(表面処理技術)とソフトにより顧客の要求に応える絶好のチャンスと捉えている。その主な事業としては、
《シリカガラスコーティング》
腐食や汚染を防ぐための高純度シリカガラスコーティング処理を行うことで、基材の特徴を活かし、表面のみシリカガラスの性質が得られる。
《SPP処理》※
ステンレス自体の耐食性を徹底的に追及した不動態被膜を形成。一般的なステンレスでも耐食性が飛躍的に向上し、配管内面やバルブ、マスフローなどのパーツ内面、チャンバーやフランジなど形状を問わず処理を施すことができる。
《金属汚染低減サービス》
各種表面処理とソフトを組み合わせ、金属汚染を低減させるサービスを提供してる。
【これからの夢または目標は?】
ウェハ・半導体プロセスから一般産業、医療分野へ展開して行きたい。特に、シリカガラスコートは、人の歯へのコーティングと人工骨への応用が可能な特許を既に取得し、大学と研究を進めている。
「歯へのガラスコートにより、食育を通して家族の楽しい食事が増え、子供の歯も体もそして心も健やかに育ち、一生28本、自分の歯で美味しく食べることが出来る。そんな社会を皆さんと築いて行きたい。それが私の夢です。」と50年後の医療に夢を馳せる。ステンレスに高純度のガラスをコーティングするという全く新しい技術を開発している進藤社長の次に目指すのは、人の歯へのガラスコートの実用化。
入れ歯へのガラスコーティング、インプラントの欠点を無くしたリスクの少ない人工歯根、そして次は、人の歯へのガラスコートの実用化です。歯科医や複数の大学と研究を行っているそうで、進藤社長の夢へ、地道に且つ順調に近づいている。
※SPP処理:Super Passivation Process ステンレスの不動態処理をブラッシュアップ
有限会社 コンタミネーション・コントロール・サービス
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t-shindo@iea.att.ne.jp