かわらばん地域版25号 2013年7月
有限会社コンタミネーション・コントロール・サービス
 シリカガラスコーティング(表面改質処理)を医療分野へ
有限会社 コンタミネーション・コントロール・サービス(代表取締役 進藤豊彦氏)は、2000年1月、相模原市緑区下九沢に設立し、世界初のシリカガラスコーティングの開発に成功した。 コンタミネーション・コントロールとは、不純物の付着・混入がないように管理すること。
同社は、ウェハ・半導体製造プロセスにおいて、ステンレスからの金属汚染問題の対策として長年研究してきたハード(表面処理技術)とソフトにより顧客の要求に応えている。その主なものとしては、
《シリカガラスコーティング》
腐食や汚染を防ぐための高純度シリカガラスコーティング処理を行うことで、基材の特徴を活かし、表面のみシリカガラスの性質が得られる。
《 Super Passivation Process:SPP処理》
ステンレス自体の耐食性を徹底的に追及した不動態被膜を形成。一般的なステンレスでも耐食性が飛躍的に向上し、配管内面やバルブ、マスフローなどのパーツ内面、チャンバーやフランジなど形状を問わず処理を施すことができる。
《金属汚染低減サービス》
各種表面処理とソフトを組み合わせ、金属汚染を低減させる。
などである。
進藤社長は新事業として、ウェハ・半導体製造プロセスから一般産業や医療分野への展開を目指している。特に、シリカガラスコートは、人の歯へのコーティングと人工骨への応用が可能な特許を既に取得し、大学と研究を進めている。具体的には、「汚れない・虫歯にならない・磨り減らない」一生自分の歯で食事ができる人の歯へのガラスコートなど、実用化を目標に50年後の医療を見据えている。
有限会社 コンタミネーション・コントロール・サービス
SIC-3 3306
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