かわらばん

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     入居企業紹介
かわらばん入居版121号 2014年6月

アルバック理工株式会社
   「温泉熱を有効活用するハイブリッド発電プロジェクト」
【研究開発部 部長のプロフィール】
アルバック理工株式会社
(本社:横浜市都筑区池辺町)
工学博士 研究開発部 部長 遠藤 聡(えんどう さとし)
宮城県仙台市出身 東北大学工学部卒業
町田市在住 45歳
趣味はスキー、片足で滑れます。最近は行っていませんが、よく蔵王へ行きました。

【センター入居のきっかけは?】
 本社は横浜線鴨居駅から徒歩7分のところにあります。昨年7月に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)地熱発電技術研究開発事業に当社と宮城県にある(株)馬渕工業所が共同で提案した「温泉の蒸気と温水を有効活用し、腐食・スケール対策を施したハイブリット小型規模発電システムの開発」が採択されました。
 この研究開発の拠点として、いろいろな施設を探したのですが立地や賃料などの条件面やさがみはら産業創造センター表面技術研究所と連携して研究を進める予定でしたのでSIC-1のラボに入居を決めました。

【事業紹介】
 当社は主に赤外線加熱関連機器や熱分析・熱物性測定機器の開発、製造、販売を行っています。顧客は、製鉄メーカーなどの企業の研究所や大学・研究機関です。    
 SIC-1のラボでは、蒸気発電の研究開発を行っています。ボイラーで作った蒸気を利用して、発電する装置を開発しています。 火力発電に使われている発電システムをランキンサイクル(注1.)と呼びます。火力発電はメガワットクラスの発電をしますが、今回発電するのは、同じ様にランキンサイクルを使って10キロワット以下の発電システムの構築を目指すものです。名付けて「温泉熱を有効活用するハイブリッド発電プロジェクト」。火力発電のミニチュア版です。
 このプロジェクトは温泉の蒸気を利用するもので、これまで捨てられていた温泉蒸気を有効活用することを目的としています。現在、鳴子温泉で実証実験を行っていますが、温泉蒸気のような排熱を有効活用することは、社会貢献に繋がります。


【これからの夢または目標は?】
 早く商品化して世の中に出す事が目標です。
 日本では、工場の排熱・排ガスなど200℃以下の低温熱が大量に捨てられています。これまでこの熱はコスト対効果の関係で、それらの熱から電気を作るのは難しいと考えられていました。この難しい技術開発にチャレンジし、プロジェクトメンバーが「とことん電気に変える」という合言葉のもと日々精進しています。

(注1.)イギリスのランキン ( William John Rankine 1820~1872年 ) が提唱した蒸気原動機のもっとも基本的なサイクルであり、2つの等エントロピー変化線と2つの等圧変化線からなる。


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 わが社では、熱特性 / 熱物性の評価研究のために受託分析サービスの提供を行っています。触媒機能を格段に上げる可能性のある複合材料ナノ粒子などの開発のためにアークプラズマによる様々な材料のナノ粒子成膜のサンプリングも対応しています。
 お客様の幅広いニーズに応えるために、カスタム的サンプリング対応も可能です。どうぞ受託分析についてお気軽にお問い合わせください。


アルバック理工株式会社
SIC-1 206号室
URL:http://ulvac-riko.co.jp/
研究開発部 部長 遠藤 聡さん
研究開発部 開発課 左から笹原 康介さんと矢部 敏仁さん  お二人は、SIC-1で研究開発をされています。
パルス真空アーク放電を利用した新しいナノ粒子形成装置。パルス真空アーク蒸着は、シンプルなプロセスで金属イオンを生成し、極薄膜やナノ粒子を形成する唯一の手法です。