京都市下京区に本社を置く共進電機株式会社をご紹介します。SICに東京営業所/東京テクニカルセンターを設置した所長の岩本和孝さんにお話を伺いました。
同社は昭和23年に京都市内にて創業。創業当初は、モーターの巻線修理を行い、その後、白黒ブラウン管特性検査装置の開発を行いました。同社の技術の根幹には、高圧・高周波の電源の制御技術があり、現在もトンネル内の高圧制御装置や各種検査装置を手掛けています。
近年、新規事業として、新エネルギー関連の事業を立ち上げ推進しています。具体的には、太陽光パネルの発電特性評価システムやセルセッターの開発・販売を行っています。本製品は独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)と共同開発した革新的 I-V計測技術「KOPEL Method」を太陽電池高速度検査システムに採用する事で高効率太陽電池モジュールのI-V(※)の高精度測定が可能になっています。また、検査速度もシングルラインでタクトタイム1.5秒と非常に高速です。
SIC-2のセミラボでは、八王子市にある山下電装株式会社と共同で、の高効率太陽光セルを用いた太陽電池セル用モジュールの検査装置を設置し、デモと開発を行っています。
実際に国内、海外から見に来ていただき、太陽光検査装置の更なる普及に繋げたいと考え、暫くの間は、無料でこの検査装置を使っていただいています。開設して半年で 、国内の太陽電池メーカーを初め、中国、台湾、韓国、インド 、フランス、米国などから実験、デモに来社されています。
「2005年までは日本が世界一であった太陽光パネルの生産ですが、今や諸外国に押されているのは承知の通りです。本技術は今でも日本がNo.1だと確信しています。今後は、太陽光パネルの検査装置市場で日本が世界をリードし、「モノづくり日本」を蘇らせることが目標です。それには、当社のような中小企業1社で全てを成し遂げることは出来ません。他の同業社や研究機関との協業や関係強化を図りながらAll Japanで市場拡大を目指しています。」と岩本所長は話します。
共進電機株式会社
URL :
https://www.kyoshin-electric.co.jp/