【代表プロフィール】
HKT株式会社
開発1グループ 主事 井上 博史(いのうえ ひろし)
横浜市生まれ 東松山市育ち 現在は相模原市在住
東京工科大学 バイオニクス学部(現 応用生物学部)卒業
1986年生まれ 30歳
大学時代「菌」について学び、4年生の時に東京医科歯科大学の研究室で人口心臓弁に使用する菌が付着しない表面処理技術の研究をされていた井上さんは、その後の進路にそれまでとは路線の違うものづくり企業のHKT株式会社に入社されました。今でもHKT社でバイオ系の出身者は井上さんだけと異色の経歴をお持ちです。プライベートでは自家用車の外観や内装をカスタマイズしたり、また、ショートスキーにスノーボード用のビンディングを取り付けて足首の自由度を上げたりと、身の回りのものにも手を加えることが好きで、「父親が自動車関連の企業に勤めていたことも影響しているかも?」とのこと。
ラボ内では若手スタッフが開発業務にあたられていて、今は橋本エリアでおいしいお店を探索中だそうで、和やかな雰囲気が印象的でした。
【入居のきっかけは?】
八王子市に本社を構えていたHKT社は2016年5月に相模原市緑区西橋本(SIC1号館から徒歩10分ほど)に移転しました。HKT社には2つの開発グループがあり、そのうちの開発1グループが自動車(主にディーゼルトラック)による排気ガス浄化のための新しい装置開発を行うために2017年1月に1号館のラボに入居しました。
【事業紹介】
HKT株式会社は「北原製作所」として1948年に創業、1954年に「株式会社 北原製作所」として法人化、2002年に社名を「HKT株式会社」に変更し、約70年にわたって自動車関連の部品製造を行ってきました。取り扱う製品は、ブレーキやエンジンなどに使用される電磁弁をはじめ、圧力、音、熱などにかかわる部品も扱っていて、本社工場の他、台湾、フィリピン、タイでも生産されています。ラボでの業務は、これからさらに広がっていく環境負荷低減に対する地球規模の取り組みを支えるため、排気ガス中の有害物質除去に関する大手企業との新技術の共同研究で得られた知見を活かし、実用化を目指した製品開発を進めています。
【これからの夢または目標は?】
「大手企業での出向期間に取り組んだ世界初の排気ガス浄化装置に関する研究成果を一日でも早く市場に打ち出していきたい。また、その先では大学時代に学んだバイオ・化学分野の観点からゼロ・エミッションを最終目標として、エコ社会に貢献する開発をやっていきたい。」と物静かながらも熱い思いをお話し下さいました。
HKT株式会社 開発1グループ
SIC-1 104号室
http://www.hkt-jp.com/