【代表プロフィール】
AIM WORKS(エイム ワークス)
代表 佐々木 健雄(ささき たけお)
山梨県生まれ、東京都在住 38歳
【創業の経緯は?】
子どもの頃からプラモデルづくりが好きで、ものづくりに関心のあった佐々木さん。大学卒業後は、光ディスク関連の製造業に10年ほど勤務されていました。その後、高専生に特化した人材紹介会社に5年ほど勤務し、ものづくり企業と高専生をつなぐ仕事に取り組んできました。
昨年4月、製造業への人材採用コンサルティングやコーディネート業務を行うAIM WORKSとして独立し、Desk10に入会されました。現在は、相模原市「産業用ロボット導入支援事業」の一環として実施している「ロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer※1)育成プロジェクト」のコーディネーターとしても活動されています。
※1 SIer:system integrator(システムインテグレータ)
システムの開発や構築、運用までのトータルなサービスを提供(システムインテグレーション)する企業や人のこと。頭文字のSIに「~する人」という接尾辞「-er」を付けてできた造語。(以下、SIer:エスアイアーまたはエスアイヤー)
【事業紹介】
人手不足が深刻な地域のものづくり中小企業の現場では、生産性の向上が重要な経営課題となっています。そこで相模原市では、3年ほど前から産業用ロボットの導入促進を通じた市内企業の生産性向上支援に取り組んできました。しかしながら、個々の現場に適したロボットシステムの構築を担うSIerが不足していること、もあり思うように
ロボットの導入・普及が図られていないという問題が生じていました。そこで一昨年より始まったのが、市内のSIer育成を通じて産業用ロボットの更なる導入促進を図るSIer育成プロジェクトです。
本プロジェクトでは、有識者や専門家らによって構成されるSIer育成プログラム検討委員会での議論を踏まえながら、相模原地域におけるSIerの創出・育成と地位向上に資する取り組みの企画・検討を進めてきました。昨年10月にはロボットビジネスに取り組む事業者が一堂に会するフォーラムを開催。本年2月からは、全国でも先駆的な取り組みとなるSIer養成講座を開講します。
本プロジェクトのコーディネーターである佐々木さんは、企業訪問を通じて現場の実情を把握していくことはもちろんのこと、専門家や行政、業界団体との連携も図りながら、具体的なプログラムを構築していく重要な役割を担われています。「中小企業と一緒に考えるSIer」を一社でも多く生み出すために、日々コーディネート業務に奔走されています。
【これからの夢または目標は?】
将来的には、前職での経験も活かし、高専とロボットをつなぐような事業を構想されています。すでに昨秋、九州地方(宮崎・熊本・鹿児島)の各高専を訪問し、相模原地域との違いも踏まえた実態調査を行ったそうです。
中小企業の“人材” に関する課題解決支援と、ものづくりを志す若者たちの就職支援を両立させながら、多様な関係者をつなぐことで価値を生み出す役割を目指されています。
【取材を通じて】
音楽好きの佐々木さん。昨年の夏には、新潟で開催された野外フェスにテント持参で参加されたそうです。また、渋谷や新宿でDJをしていた経験もあるなど、取材を通じて、普段の落ち着いた仕事ぶりからは想像できない意外な一面を知ることができました。
企業や行政が一丸となって取り組むSIer育成プロジェクト。音楽で場の一体感を生み出してきた佐々木さんならではの“場づくり”と“コーディネーション”に、地域からの期待が集まっています。(SIC 樽川)
AIM WORKS(エイム ワークス)
Desk10
E-mail:
t-sasaki@sic-sagamihara.jp