【代表プロフィール】
IGNITE 株式会社 相模原ラボ
取締役・技術顧問 鳥飼 俊敬(とりかい としたか)
鳥取県鳥取市出身 相模原市在住
鳥飼さんは「相模原ラボ」の責任者として、MEMS(マイクロマシーン)半導体技術、およびその製品開発を行なっています。鳥取市の出身で、幼少期は海辺が遊び場だったこともあり、今も海釣りが趣味とのことです。無線やステレオに夢中になる友達が多く、その影響もあってエレクトロニクスの分野に魅かれ、大学卒業後は日本電気(NEC)に入社し、光通信エレクトロニクス分野において先端的な半導体デバイスの研究開発を行ないました。アウトドアが好きで、若い頃には家族でオートキャンプに行くこともしばしばで、最近は里山歩きを楽しんでいます。
【入居のきっかけ】
IGNITE株式会社は、米国ピッツバーグに本社を置くIron City Micro Display,Inc.の現地法人として2017年10月に設立しました。IGNITE社の本社は都内にあり、本格的な研究開発が進む中で、設計や試作品の評価をするための作業環境が必要となり、交通アクセスの良さもあってSICに入居しました。
【事業紹介】
IGNITE社はプロジェクション型映像機器の基幹部品となる独自のMEMSデジタル・マイクロミラーの開発を行なっています。この基礎となる研究はIron City Micro Display,Inc.で行ったもので、その基礎研究を活かし、日本国内でもその実用化に向けて製品開発を推進しています。
新たな映像技術として期待されているプロジェクション技術は、映像で新しいライフスタイルの創造を実現させます。たとえば、車載関連では、ヘッドライトが単なる光の投影ではなく、歩行者や対向車など周囲に安全喚起を促す“路面描写機能”を持つスマートヘッドライトの実現に向けて開発が進んでいます。
また、壁などに映像が現れるプロジェクション型ディスプレイ、いわゆるデジタルウォールはこれからの生活の中で当たり前になるかもしれません。その他にもデジタルサイネージなどでもプロジェクション技術の応用が期待され、そのコア技術の確立のため、IGNITE社は研究開発を進めています。
【今後の目標】
まずは現在取り掛かっている研究開発を成功させなければなりません。かつてエレクトロニクス業界における日本の技術力は世界を凌駕(りょうが)しましたが、昨今、液晶テレビや有機ELなどは海外勢に押されています。そのような中、「新たな映像技術で世界を変え、日本のエレクトロニクス産業をはじめとするものづくり業界を活性化させる一翼を担いたい」と鳥飼さんはお話くださいました。(SIC片山)
IGNITE株式会社
SIC-1 323号室
URL :
https://www.ignite-japan.com/