【代表プロフィール】
株式会社グリーンノート
代表取締役社長 立石 彰(たていし あきら)
高知県出身・東京都稲城市在住
【創業の経緯は?】
大手化学品メーカーや米国の電子部品メーカーなどを経て、国内の大手精密機械メーカーで材料開発やセンサーデータ収集・解析技術、行動分析システム開発などに従事してきた立石さん。本年6月に会社を退職し、8月にIoTに関する技術コンサルティング事業や技術者向けセミナー講師業を主とする株式会社グリーンノートを設立されました。SICには、創業と同時期にDesk10に入会されています。
法人設立から3か月ほど経ち、今後は自社の方向性をより一層明確にしていくことを課題として挙げていますが、今回の新たな挑戦を楽しみながら、立石さんは起業家としての歩みを着実に進めています。
【事業紹介】
グリーンノート社では、IoT関連機器・サービスの開発に取り組む企業への技術コンサルティングを重点的に行いながら、IoTを活用して生産性の向上に取り組む企業の支援も行っています。
同社の強みは、IoTシステム全体を鳥瞰的に捉える総合力です。クライアント企業が保有する優れた技術を自社製品・サービスの中に組み込み、経営課題を解決するための支援や、IoT技術により得られたデータを働き方改革に繋げるための助言などを行っています。
近年、IoTへの期待や関心が高まる一方で、具体的なツールやシステムを導入したが成果に繋がっていないといった声も多く聞かれます。立石さんは、「IoTで“見える化”しただけで成果がでるのは、もともとフィードバックの仕組みを持っていた現場だけ。仕組みのないところにデータを見せても課題解決には繋がらない。重要なのは、データがどのように企業の行動を変えて経営課題を解決するのか、具体的な仕掛けを常に考えること。それが更に新しいデータを生み、次の課題を解決する。そのループなくして、IoT活用による成果を生み出すことは難しい」と話します。同社では、そのような観点から、より効果的なIoT製品・サービスの開発支援、そしてその導入・活用支援に取り組んでいます。
【これからの夢または目標は?】
「急速に進化する技術や激変する市場環境に対し、会社員の立場では臨機応変な対応が難しかったと感じています。保有技術を大切にするのは当然ですが、常に新しい技術を習得し活用していく柔軟さを持っていたいですね。」
立石さんは技術者同士の関係も大切にしており、コミュニティでの情報交換や議論、実証モデルの試作などにも取り組んでいます。顧客の課題解決に最新の技術と情報で貢献できるよう努力を惜しまない毎日です。
【取材を通じて】
休日には自転車に乗って津久井湖や高尾山界隈に足を運ぶなどアクティブな立石さんですが、意外にも高校時代は放送部に所属されていたそうです。「当時から裏方仕事が得意だった」と話す一方で、「今を思うと、無駄な経験などなかった」と話されます。例えば、かつての上司から言われた、『顧客を見ても顧客のことはわからない。市場を見ろ。市場を見ても市場のことはわからない。業界全体を見ろ。』という言葉が、今の社会・業界の動向を俯瞰(ふかん)して捉える力を養うことに繋がっているそうです。
経験から得た学びを新たな挑戦へと繋げていくループこそ、立石さんにとって何よりの強みであるように感じられました。(SIC 樽川)
株式会社グリーンノート
Desk10
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