【代表プロフィール】
クレバ 株式会社
代表取締役 金井 文彦(かない ふみひこ)
長野県松本市出身 相模原市在住
クレバ社は平成30年11月に設立、その2か月後にSICに入居しました。代表の金井さんは大学卒業後、着物業界の会社で職工として伝統的な技術を習得しつつ、営業や関連イベントのプロデュースも行っていました。教師の家系で育ち、その影響で美術や造形に傾倒したこともあって、ビジネスの世界でもアート的な感性を持ち合わせることが大切だと考えています。
【創業のきっかけ】
前職では理化学機器の営業職等に従事していました。大学などの研究機関や大手メーカーを担当し、新技術や新素材と関わることが多く、その中でも導電性ポリマーの新たな可能性を感じ、新規事業として事業化を目指しまた。製造方法の確立や競合との差別化など、スピードが求められる領域でもあるため、前職の会社から独立し、金井さんが自ら創業者として「クレバ 株式会社」を立ち上げ、多くの協力者に支えられながら新たなスタートを切ることとなりました。
【事業紹介】
クレバ社は化学・化成品の開発・製造に関する知見・ノウハウを軸として、導電性ポリマーの中でも“PEDOT/PSS※”の製造技術開発に取り組んでいます。“PEDOT/PSS”は導電性ポリマーの中で最も市場で普及していて、タッチパネル、帯電防止、関連電子デバイスの他、多くの用途で使用され、さらなる市場成長が見込まれています。クレバ社では各企業からの様々な要求にカスタマイズ対応しつつ、低コストでの材料提供を行うため、大学や企業との共同研究を進めながら、導電性ポリマー関連市場の拡大を目指しています。
クレバ社への技術指導のため、名誉顧問としてお迎えしているのが導電性ポリマーの発見と開発で2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹先生(現筑波大学名誉教授)で、クレバ(Create Value:価値あるものを創造する)という社名の名づけ親でもあります。その他、大手企業出身者や現役の大学研究者もクレバ社の研究開発やマーケティング活動などを支援しています。
クレバ社には会社設立から、導電性ポリマー以外でも化学関連の技術相談も多く寄せられるなど、化学製品等の開発において多くの企業から期待されています。
※PEDOT/PSS・・・ポリチオフェン系導電性ポリマー。
薄膜でも電気を通すほど導電性が非常に高い化合物。
【今後の目標】
クレバ社は“PEDOT/PSS”をはじめとする高分子素材に関するリーディングカンパニーとして、世界の技術革新に資する日本のものづくりの一翼を担うことを目指しています。そして、化学実験教室によって優秀な人材の育成・輩出にも貢献し、子どもたちの豊かな未来に向けた活動も行っていきます。(SIC片山)
クレバ 株式会社
SIC-2 207号室
URL :準備中
E-mail:
info@createvalue.co.jp