かわらばん地域版83号 2023年3月
大豊産業株式会社
 設計開発力とワンストップ体制を強みに
最適な自動化システムを提案‼
省力化やインフラ整備、新エネルギー分野などの多岐にわたる事業を展開する大豊産業株式会社神奈川事業所の土居弘治所長にお話を伺いました。
香川県高松市に本社を置く同社は、令和3年2月に自動化設備の設計・製作業務を中心に手掛ける神奈川事業所を相模原市内に開設しました。同事業所は、もともと市内にあった企業を子会社化後、同社を吸収合併する形で開設されました。SIC には、人材採用の強化や市内企業との連携構築による事業拡大を目指し、令和3年9月より入居しています。
自動化設備の設計・製作業務が中心の神奈川事業所には、現在10名のスタッフが勤務しています。メカ・電気・加工など各分野の設計者が在籍しており、自動化に関する相談に対して、グループ会社とも協業・連携しながら一気通貫で対応できるワンストップ体制を構築しています。これまでに、自動化に関する設計開発力を強みとして、大手精密機器メーカーなど数多くの企業から相談を受け対応してきました。また、様々な業界を14に分類した業界別営業戦略を策定し、三品業界(食品・医薬品・化粧品)をはじめとしたあらゆる業界・分野に対応できる体制を整えており、同事業所もその一翼を担っています。
ロボットに関しては、主にABB やデンソーウェーブのロボットを活用し、最適な自動化システムの提案を行っています。また、FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)にも加盟しており、「ロボットアイデア甲子園」の地区大会を開催するなど、ロボットに携わる人材育成やSIer業界の発展にも貢献しています。
さらに、養鶏業者向けAI搭載ロボット「自律走行型ケージ監視システム(通称:ロボコッコ)」に代表されるように、自動化に関する課題やニーズを的確に捉えた企画開発力も高く評価されています。最近では、研究機関と連携し、インフラ施設の地下道内を点検・メンテナンスする自律走行ロボットの開発にも取り組んでいます。
SICに入居後は、さがみはらロボットビジネス協議会(事務局:相模原商工会議所)にも入会しました。令和4年10月に開催された「Japan Robot Week 2022(会場:東京ビッグサイト)」には、協議会の一員として共同出展しました。“ロボットのまち” を目指す相模原市でも、同社の存在感は増しています。
設計開発力とワンストップ体制を強みに、最適な自動化システムの提案に取り組む大豊産業。今後は、グリーンやデジタルといった新分野のソリューションビジネスにも注力するとともに、自社の商社機能も活かしながら、地域に根差した幅広い事業展開を目指していきます。
大豊産業株式会社
営業本部 神奈川事業所
SIC-2 Creation Lab. 2204号室