【Desk10会員プロフィール】
LEADING EDGE ASSOCIATES株式会社
代表取締役 黄 國書(エリック ファン)
【創業の経緯】
台湾の大学を卒業後、十数年にわたり自動車用ラジエータ等熱交換器に使用されるアルミ素材を輸入する台湾貿易会社に勤めていました。日本企業と取引していたことや日本語が好きだったことから自らビジネスができないかと考え、日本語を勉強しながら日本市場調査を開始しました。台湾文化と日本文化の違いにも直面しましたが、東京ビックサイトで開催された自動車部品や電子部品の展示会にも頻繁に足を運び、日本メーカーのEV車生産工場を見学するなど情報収集に力を注ぎました。
約1年間にわたり市場ニーズを探索していきながら、EV市場にて電子部品として熱交換器の原料・生産・製品・マーケティングを一貫して担う会社として新たなビジネス機会を見つけ出し、日本国内での創業に至りました。
【事業内容】
自社の強みである「アルミ素材の知見を生かした軽量化・コンパクト化・高い放熱効率を実現する放熱製品設計技術」を武器に、お客様の要望に合わせてカスタマイズを実現するトータルサーマルソリューションを提供しています。具体的には、顧客からの要望を確認後、日本国内で熱設計及びシミュレーションに取り組み、台湾に拠点を置く関係会社とともに試作生産から放熱性能検証まで実施します。日本国内で設計修正後、再び台湾にてプレスや押出、鍛造や鋳造等の量産加工を行います。
様々なタイプのアルミ製熱交換器をラインナップしており、押出チューブを使用した量産対応タイプや携帯電話などに使用しやすい薄型シートの冷媒式ベイパーチャンバー、あるいは、フィンの放熱面積を増加したり、一体式押出成型したヒートシンクを使用した冷媒式ベイパーチャンバー等を取り揃えております。その他にも、電子基板に合わせた形状や寸法にカスタマイズした冷媒式ループ型サーマルサイフォンや水冷式ヒートシンク等を提供しています。
【今後の目標】
日本語、英語、中国語の語学力を生かして世界中から新しい知識や情報を収集し、各国の特徴である設計技術力やコストメリットを最大限活用できる自社独自のビジネスモデル構築に取り組んでいきます。その第一歩として、現在経営大学院に通いながら日本と台湾と米国の市場ニーズやビジネスの違いについて理解を深めています。将来的には、食品機械やロボット、あるいは、EVと同様の電子部品であるドローンの分野にも新規参入していき、ハイパワー化による更なる熱量の増加に対して果敢に挑戦していきたいと考えています。
LEADING EDGE ASSOCIATES株式会社
Desk10会員
URL:
https://www.al-vc.jp/
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