【入居者プロフィール】
日本バイナリー株式会社
代表 吉水 瑞晴(よしみず たまはる)
吉水さんは町田市出身で、現在は座間市在住です。日本バイナリーの本社は港区で、毎朝、通勤ラッシュを避けて早朝には出勤しています。海外の大学や企業との共同研究・開発のため、年間10回ほど渡航されるとのこと。大学では理学部 数学科に進み、メーカーや貿易会社での勤務を経て1979年に日本バイナリーを創設しました。御年84歳の吉水さんは「趣味は仕事」と、精力的な日々を送っています。
【製品開発環境整備のため、SICに入居】
海外の最先端技術を日本の企業や研究所に届けることを経営理念とする日本バイナリー。設立当初は医用画像フィルムのデジタイザーの開発、製品化により国内外で販売を拡大しました。ソフトウェア・ハードウェアの両面からの事業展開を積極的に進め、現在では産業用ロボットや医療関連機器、各種精密測定機器の開発・販売へと事業領域を広げてきました。その中の1つとして推進している3D金属プリンタの開発を進めるため、都内本社に加え、SIC内での開発拠点の設置となりました。
3D金属プリンタには様々な方式があり、日本バイナリーも複数タイプの製品をラインナップしています。SIC内で開発を進めているのは糸状の専用フィラメントを溶解しながら積層させる卓上型の3D金属プリントシステムです。使用するフィラメントは金属粉末と特殊な接着糊と混合させることで多様な積層造詣を安価に実現する一方、接着糊に含まれる有機分が燃焼することで有害なガスを発生させ、その対策が課題となっています。イノベーションが加速するものづくりにおいて、3D金属プリンタへの産業界での期待は大きく、日本バイナリーはその開発に挑戦してきました。製品化したのは“メタルデスク- Method 316L”で、40種類以上の材料に対応した卓上型3D金属プリンタに加え、脱脂・焼結用電気炉と脱脂時に発生するガスを無害化し、完全廃棄するドラフトチャンバーを構成するシステムです。
【日本バイナリーのロボット関連事業】
日本バイナリー本社はANY botics製の階段昇降が可能で完全自律移動が可能な4足歩行ロボット“ANYmal”の国内総販売代理店として、また、協働ロボットとして導入が進むUNIBERSAL ROBOTS社の国内正規販売代理店として、導入先へのカスタマイズやユーザー教育を行う事業も展開しています。その他、過酷な作業環境や遠隔手術でも応用可能な、反力による直感的ロボット操作が可能な力覚フィードバック装置の開発にも取り組んでいます。国内大手企業の生産技術部門や国公立研究所・大学の研究ニーズに対応するため、海外の先端ロボットとその周辺技術を自社に取り込みつつ、先端技術の普及を見据えた開発・販売に取り組んでいます。
日本バイナリー株式会社
SIC-2 Creation Lab. 2207号室
(本社:東京都港区芝2-3-3 芝二丁目大門ビル2F)
URL:
http://www.nihonbinary.co.jp/
※ホームページ内にお問い合わせフォームがあります。