【入居者プロフィール】
株式会社MTE
代表取締役 鈴木 健太郎(すずき けんたろう)
鈴木さんは小学生までを東京都あきる野市で、中学生からは日野市で過
ごしました。小学生の頃は近くの川に、朝な夕な魚釣りに出かけていま
した。中高ではテニス、大学生の時はアルペンスキーと、いろいろなス
ポーツに親しんでいます。社会人になってから始めたダーツは、プロ資
格を取得し、年数回の大会に出場しています。一方、ものづくりが好き
で、中学生の頃から乗っているマウンテンバイクは部品ごとに購入して
自分だけのカスタム仕様にしてしまうこだわりもあるなど、「何事にも
知らないうちにはまってしまう」没頭派の鈴木さんです。
【MTE社設立の経緯】
大学在学中から、父上が経営する株式会社TSLソリューションズでアル
バイトをしていました。TSLソリューションズはナノレベルの微小領域
の結晶情報を観察する分析装置の販売や技術サポート、また、走査電子
顕微鏡※1(SEM)や透過電子顕微鏡※2(TEM)での観察を補助する実験装
置の開発・設計、製造、販売を行っています。機械工学を学び、設計や
組立が好きだったことから、鈴木さんはそのままTSLソリューションズ
に入社。開発・設計、製造のチーフとして鈴木さんは従事していく中、
TSLソリューションズは金属材料のミクロ組織の解析から医学・生物学
へ、または高機能プラスチックやファインセラミックなどの新素材分野
まで事業領域を広げるため、実験装置の開発・設計、製造、販売部門を
分社化し、令和5年9月にMTE社を設立、鈴木さんが代表取締役となりま
した。
※1 走査電子顕微鏡:波長の短い“電子線”が試料に反射することなどを
利用して、数ナノメートル程度の表面観察・分析が可能な顕微鏡。
※2 透過電子顕微鏡:薄い試料を透過した電子線を蛍光面に衝突させ、
その試料の拡大像が観察可能な顕微鏡。
【MTE社の事業内容】
走査電子顕微鏡や透過電子顕微鏡は世界でも数社のメーカーが開発・製
造を行っています。数千万円以上、装置によっては1億円を超えるような
高価な装置ですが、いわゆる“ミクロ組織”の観察・分析では正確な傾斜
をかけることや、試料への高温加熱や歪みを生じさせるため力を加える
ために各種実験装置と組み合わせることが必要となります。MTEではそ
の実験装置を自社製品として開発し、品質の向上はもちろん、これまで
に培った設計力を活かして低価格化も図っていきます。また、透過電子
顕微鏡分野において海外での販売力を有する株式会社メルビル(本社:福
岡市)との資本提携により、MTEの自社製品は海外に向けても販路を拡大
することを見据えています。
【これからの目標】
電子顕微鏡用付属実験装置の開発・設計・製造のプロフェッショナルと
して理想の研究機器を国内外で普及させていきます。そのためには、研
究現場のニーズを的確に把握し、それらを反映させた製品の実現と、ユ
ーザーとなる研究者に適切なサポートが不可欠と考えています。今はこ
れまで携わっていなかった経営実務を一通り経験しています。慣れない
業務に四苦八苦していますが、これからは経営者の視点を持ってMTE社
の発展に邁進していきます。
株式会社MTE
SIC-2 Creation Lab. 2405号室
URL:
https://www.mte.ltd/
※ホームページ内にお問い合わせフォームがあります。