かわらばん

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     入居企業紹介
かわらばん地域版95号 2025年3月

インテグリアル株式会社
   FA のプロフェッショナルとして 製造業を包括的にサポート!
 FA(ファクトリーオートメーション)機器の構想設計・製作やFA 企業向けコンサルティング、ロボット関連製品の販売などを手掛けるインテグリアル株式会社の永田記章社長にお話を伺いました。

【これまでの経歴や創業の経緯】
 大学でマーケティングを学んだ永田社長。卒業後は搬送機器メーカーで機械オペレーターや営業を経験。その後、技術商社に転職し、製薬業界向けの製剤機械など、大規模案件のプロジェクトマネージャーとして活躍しました。直近は、世界的ロボットメーカーのSIer事業担当として、主に三品業界(医薬品・化粧品・食品)向けロボットシステムの構想設計などに携わっていました。

 そして、令和5 年1 月、製造業の包括的なサポートを行うインテグリアル株式会社を設立し独立を果たします。SICには、創業と同時にDesk10に入会しました。

【コンサルティングの内容】
 FA 企業向けコンサルティングでは、上場企業から町工場まで、複数のクライアントを抱えています。商品開発や販路開拓、輸出ビジネスの立ち上げ、経営戦略の策定など、支援内容は多岐にわたります。

 「話を聞いていくと、企業が認識している課題が問題の根幹ではないことがある。コンサルティングを通して、課題の優先順位をつけ、アクションを起こす手助けになれば」と語ります。

 昨年11 月には、相模原市主催「ロボットSIerスキルアップ講座」に登壇し、『対話で案件が具体化する』と題して講演を行いました。「技術」だけでなく、「経営」や「営業」の視点からもコンサルティングできる永田社長のもとには、日々さまざまな相談が舞い込んできます。

【ロボットシステムの設計・製作・販売】
 元々コンサルや経験に基づくロボットシステムの構想設計でスタートした同社は、この一年で、ロボットシステムや自動機の製作までを依頼されることが増えました。受注額も売上も増加する一方で、装置に対する仕上がり、技術的なリスクをすべて引き受けなければならないだけでなく、資金繰りや調達などの財務戦略にも気を遣う必要が出てきました。そんな中、「SICへの相談がきっかけで融資に繋がるなど、手厚い創業支援を受けました」と話してくれました。

【新たな取り組み】
 新たな取り組みとして、オランダのパラレルリンクロボットメーカーCodian Roboticsの国内販売を開始しました。このロボットにはサーボモーターが搭載されておらず、メカ機構のみが提供されている点に特長があります。そのため、ユーザーが自社に合ったモーターや制御機器メーカーを選定できるといった多くの利点があるそうです。

 現在は、相模原市の中小企業研究開発補助金で採択された「AI3次元画像処理システム・パラレルリンクロボット連携インターフェース開発」事業で、相模原のロボットメーカーと協力しながら開発を進めています。

【社名の由来と経営ビジョン】
 「インテグリアル」は、積分を表す『Integral』と産業を意味する『Industrial』を組み合わせた造語です。この社名には、積分が曲線の傾きから面積を導き出す手法であることになぞらえ、顧客のビジネスが広がるといったイメージが込められています。

 インテグリアルでは、“製造業のエコシステムの駆動源になる” をビジョンに掲げ、製造業の経営全般を俯瞰した支援により一層力を注いでいきます。

インテグリアル株式会社
Desk10
https://integrial.jp/main/
E-Mail noriaki.nagata@integrial.jp