かわらばん

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かわらばん地域版99号 2025年11月

コミュナルテクノロジーサービス株式会社
   ロボット・AI・IoT で地域と社会 と未来をつなぐ
 ロボット・AI・IoT に関する開発および、現場の課題解決を支援するコミュナルテクノロジーサービス株式会社(以下、CTS)の高椋(たかむく)社長にお話を伺いました。

 CTSの事業は「ロボット・IoT クラウドサービス」「テクノロジーアドヒアランス」「テクノロジーインタラクティブ」の3 つを柱とし、ロボット制御プラットフォームBuddyBot® を継承・拡張した独自サービス「Buddiotte」の提供を中心とし、業務の省人化から子供向けロボット・生成AI 教育プログラム提供まで、さまざまなサービスを提供しています。最近では、さまざまなロボットに後付けできる拡張知能ソリューションを開発し、ロボットとAI エージェントを組み合わせた新たな技術革新を開発・提供しています。

 CTSは“テクノロジーとの共存社会をデザインする” という理念を掲げています。そのためには全世代の人々がサービスロボットをはじめとするテクノロジーを自然に受け入れ、社会生活において「テクノロジーと共に過ごせてよかった」という実感を創出しなければならないと考えています。そのために、地域コミュニティにテクノロジーが受け入れられる仕組みを考えながら、汎用ロボットを活用したソフトウェアサービスから、テクノロジー活用定着支援まで一貫したソリューションの提供に注力しています。

 しかし、市場全般を見渡すと、AIやロボットの実装は技術進化に比べて現場適応が遅れているケースも多いのも実態です。こういった、実務レベルでの普及のスピードが上がらない理由を、

①技術だけではマーケットが育たないAIやロボットは道具」であり、どう使うかを考える人間の発想力や業務理解がなければ、導入しても効果は出せない。結果、道具だけのマーケットは育たない。
②ユーザーの活用力を底上げするプログラムが鍵 課題定義力(どの業務を自動化すべきか)、プロセス改善力(業務フローの整理・標準化)、データ活用力(AIはデータが命)が不可欠。それを顧客と共に寄り添い、底上げしていくためのプログラム企画・開発がより良き社会産業発展の鍵。
③「 AIを使う文化」を育てる必要性現場スタッフがAI に任せることに抵抗を示す場合、導入効果は限定的であり、AI を“アシスト機能”として使う発想を広めることが重要。
④ 開発よりも“現場適応” が課題技術は急速に進化していますが、現場がそれを取り込むスピードは遅れており、ユーザー教育とリテラシー向上が不可欠。

とCTSは捉えています。

 今後、社会でロボットやAI の必要性はますます高まります。しかし、ユーザーが現状を理解し、あるべき姿を描き、知恵と発想力を発揮できなければ、テクノロジーに振り回される社会になりかねません。“テクノロジーとの共存” を実現するためにはユーザーが自らテクノロジーを活用するための学習や経験が重要で、その環境を整え、伴走することで実装を加速させることがCTSの使命なのです。

 地域での取り組みでは、CTSは相模原市および戸田建設株式会社と連携し、市庁舎でロボットとエレベーターを連携させ、館内業務をロボットで運用する「ロボットフレンドリーな環境構築に係る実証事業」に幹事企業として参画しています。地域に根差す企業として、そして相模原発のロボット・AI スタートアップとして、人類の未来に貢献を果たすことを目指しています。

コミュナルテクノロジーサービス株式会社
Desk10
https://www.communaltechs.com/
※ホームページ内にお問い合わせフォームがあります。