私の研究室は、設計情報全般を扱う研究室です。現代的な生産プロセスには欠かせないITの力を十分に生かすためのシステム開発や、実際のものづくりについて研究しています。
最近の研究テーマは、設計情報マネージメントと教育手法に関するものが中心で、大学内でも、教育用設計システムの整備などの具体的なサービスを担当しています。
教育に関する研究では、大学院GPプロジェクトの一環で、ラーニングマネージメントシステム(LMS)の運用と改良によって、大学内の学術情報の活用のための基盤開発を行っています。大学内に限らず、企業などの組織の中に埋もれている過去の情報資産を活用する努力はさまざまに試みられていますが、持続可能な形態でシステム化することは、個別にいろいろな課題があり、一元的な方法では解決しないのが現状です。このプロジェクトは、情報の共有と公開の基本的な仕組みを改良することによってそれを解決しようとしています.
設計情報関連では、目に見えにくい情報の可視化や、実物による教育を取り入れています。右の図は、2年生向け「図形科学演習」の課題の一つで、受講者2名が協力して、参考図面から3D CADとラピッドプロトタイピング(RP)装置を使って実物模型を作成するまでを体験します。模型の用途としては、産業界と同じように、意匠設計や組み立て方法の検討に使います
が、それ以外にも、加工精度や「はめあい」を実感させることなど、さまざまに想定されています。RPでは機械加工のような熟練技術を必要としないため、設計者が設計計算結果を直ちに実物の試作に反映させることができるなど、本情報テクノロジー学科の学生にとってメリットがあります。
来年2010年の8月に、以上のようなITを使ったものづくりのプロセスを体系的に実習する講座を本学のオープンカレッジで開講します。ご興味があればご参加ください。
問合わせ先:佐久田(
sakuta@it.aoyama.ac.jp)
【お問い合わせ先】
共同研究について:
青山学院大学 研究支援ユニット課長 杉野 郡二 ☎042-759-6056
理工学部・研究科について:
青山学院大学 学生支援ユニット 学務グループ
理工学部・研究科担当 ☎042-759-6033
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