かわらばん入居版56号 2009年1月
石川の東海道 道中記 第3回
 ― 平成20年12月6日(土)~7日(日)掛川~新居 ―
東海道も半ば近くなると在来線だけのこだわりも難しくなる。6日4 時20 分に自宅を出発し4 回乗り継いで掛川駅到着8 時35 分。
早速、掛川城の天守閣を仰ぎ見て、同じく復元された大手門を回る。市内の銀行の支店は宿場の雰囲気を残すためか瓦葺の和風外装となっている。一路、袋井宿をめざすが、「遠州のからっ風」が強くてなかなか速度が上がらない。袋井宿は、東海道53次の東西からいずれも27番目の宿場であり、袋井市役所のそばに『どまん中茶屋』がある。茶屋には囲炉裏があり、炭が焚かれ、地元の人にお茶を接待していただき、冷えた体に温かさが戻った。
遠州鈴ケ森をすぎると見付宿に入る。問屋場( といやば)跡の先に、明治8年建設の白亜の5階建
旧見付学校の校舎がある。ここからは姫街道を西進、帽子を飛ばされそうになりながら天竜川を渡り、その後8kを黙々と歩く。浜松駅前のホテル到着は16時35分。
翌7日7時20分出発。青年期の徳川家康の居城、浜松城をたずねたが、戦国時代の面影が残る「野面積み」と呼ばれる石垣は大変特徴的でした。
浜松から舞阪までは、あまり特色のない街道でしたが、舞阪宿の手前には立派な松並木が続き、宿場には東海道に唯一残る脇本陣を見学、漆塗りの風呂桶には少々びっくり。
昨日とは打って変わり、風もなく穏やかな天気で、浜名湖の青に映える朱の大鳥居が印象的で、道すがら西浜名橋の上からボラを投網で獲っていました。渡り終えると間もなく浜松競艇の開催日でにぎわう新居町駅より帰路へ。2日間の歩いた距離は約50kでした。
つづく