かわらばん

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     SICの歴史
かわらばん入居版92号 2012年1月

証言で綴るSICの歴史 ~SIC経営塾~
   株式会社浜銀総合研究所 取締役・経営コンサルティング部長 寺本 明輝(明るく輝く) ― 第2回(2回連続でのご紹介です) ―
 SIC経営塾には、10年間で述べ約90名の塾生にご参加いただきました。塾生は、役職で見ると「社長が3割、役員が3割、管理職が4割」、業種では「製造業が7割、非製造業が3割」。組織規模では「ベンチャー企業含む中小企業」が中心となっています。また年代は、30代から60代と幅広く、女性経営者も5名のご参加をいただきました。
 このように、多様性、異質性を持った人材の集まりが、SIC経営塾の一つの特長になりつつあります。その一方で、塾生の問題意識も各種各様であり、それぞれの期待に応えられたかと言うと自信がないのが正直なところです。
 しかしながら、その都度、SICの中村さん、飯山さんと相談しながら、合宿の開催時期、講義の進め方などを工夫しつつ、また講義に使用する資料は、1期あたりバワーポイントで千枚余使用しますが、毎年見直しを行い、内容的にも少しずつ進化してきたように思います。
 そして何よりも、塾が終了した後に、塾生間で同期会を開催したり、塾生の方から、「黒字転換できました」、あるいは「社長と上手くいかなくて…」など様々なご報告やご相談をいただいたりすると、SIC経営塾のつながりが持続していることを実感し、大変嬉しく思います。

 ノーベル賞を受賞したH・ベルクソン(仏・哲学者)は、主著『時間と自由』の中で、時間には、「空間化された時間」と「純粋な本来の時間」の二つがあり、人間が経験しているのは、数で数えられる、つまり時計で測る時間ではなく、数では測れない人間の内面的、根源的な時間いわば経験の流れ(純粋持続と呼ぶ)と論じています。
 SIC経営塾の10年を振り返るとあっという間に過ぎてしまった気がします。また、塾生の方に再会すると、不思議と当時のSIC経営塾の場に戻ったような感覚が蘇ります。これこそ、いわば純粋持続と呼べるものでしないでしょうか。

 すみません。いつものSIC経営塾のように理屈っぽくなってしまいました(笑)。要は、SIC経営塾の10年は、「過去」ではなく、「現在から未来」への流れと位置付けられるものと思います。

 3月には、SIC経営塾の合同同期会(仮称)が予定されています。是非、未来に向けて多くの人で新しい流れを作れればと願っています。