かわらばん

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     SICの歴史
かわらばん入居版96号 2012年5月

証言で綴るSICの歴史~女子美術大学との連携~
   株式会社さがみはら産業創造センター 専務取締役 山本 満
~ヒューマンデザイン開発支援~

「女子美術大学と組んで中小企業のデザイン支援をやったら」という提案をSICアドバイザーの権藤さん(元松下電器のデザイナー)からいただいたのが始まりでした。事業の名前も権藤さんの命名だったと思います。権藤さんにはSICが活動を開始したころから入居企業や地域企業のプロダクトデザインを手伝っていただいていました。

 簡単な提案書を携えて麻溝台にある女子美術大学を権藤さんと訪ねたのが2001年の秋。とても良い反応で2002年4月には女子美術大学と「ヒューマンデザイン開発支援に関する協定」を締結することができました。今思えば「産学連携」とか「大学の地域貢献」が叫ばれ始めていた頃ですね。

 協定締結が新聞で報道されるといろいろな注文がきました。キャリーバック、お菓子、繊維素材の用途開発、自動車用シート、商店街や企業のロゴマーク、医療用検査キットなどなど。お客さんに途中でキャンセルされたり、開発中にお客さんが倒産したりと苦労もありましたが女子美術大学のスタッフや木下先生や小倉先生という良きパートナーを得て、いい仕事ができたと思います。商品化され賞を獲得した製品もあります。

 最近は女子美術大学と組んだ仕事は減りましたが、若手デザイナーと組んで企業のCIを手伝ったり、ホームページを作ったり、製品展示会のコーディネートをしたりとデザインを通じた企業支援は今も盛んにやっています。こうしたSICの活動の原点は女子美術大学とともに取組んだ「ヒューマンデザイン開発支援」だと思います。
打ち合わせ風景
二本松商栄会のキャラクター マツボー
腰痛軽減シート
キャリーバッグ
お菓子の開発案