かわらばん入居版77号 2010年10月
中嶋社長のつぶやき
 「嬉しい話」と「ワークショップ」と
今月は、とても「嬉しい話」とそんな「場」をつくれる「ワークショップ」についてご紹介します。
去る10月9日(土) Desk⑩ 斎藤優見さんの「社会起業プラン・コンペティション受賞報告会」が開催されました。「SICかわらばん」10月号で、ご紹介いたしましたあの「斉藤さん」です。私も参加させて頂きました。
斎藤さんの発表は、事業プランは勿論のこと、プレゼン資料も良く整備され、とてもレベルの高いものでした。何より事業への意欲が感じられるものでした。Desk⑩から、新しいビジネ
スの芽が確実に育っている姿が実感でき、嬉しい限りです。
もうひとつ、嬉しかったのは、Desk⑩の会員と入居者の皆様が、この発表会に多数参加して頂いたことです。そして、発表のあとSIC片山さんのコーディネートにより、ワークショッ
プが行われました。参加された皆様が、それぞれの立場、多様な角度から、斎藤さんのビジネスに対して、真剣に意見交換を繰り返し行ってくれました。参加者全員が、自分の事として、
斎藤さんへ話しかけてくれていました。予期していない光景でした。ワークショップでの「創発」が起こった瞬間でした。Desk⑩の新しい『文化』になるかもしれません。そんな予感
がする「受賞報告会」と「ワークショップ」でした。
実は、私たちSIC社内においても新しいチャレンジが始まりました。9/22,10/5,10/20の三日間にわたり、「SIC次のステージ・ワークショップ」を実施しました。テーマは、まさし
くSICが、「次のステージ」へステップアップするための「現状認識」と「経営理念の共有」です。
2つのチームを作り、定石のSWOT、それを3C、PESTなどのフレームワークで、ポストイットで意見抽出し、整理統合。その後、価値観の共有のために、「事業」「社会・地域」「顧
客・取引先」「社員」に対して「絶対にやりたくないこと」「絶対やりたいこと」を話し合い、「SICは、何のために存在するのか」を再確認しました。
SICの「創業の精神」を思い起こし、激動する市場への対応をしなければならないことが共有できたのではないかと思っています。こう言った事を社内でワイワイ話し合えるのは嬉しい
ですね。
ところで、いきいきとした「場」を作ってくれる「ワークショップ」とはどんなものでしょうか・・・体験された方は多いと思いますが、このような概略です。
「ワークショップは、学びや創造、問題解決やトレーニングの手法である。参加者が自発的に作業や発言をおこなえる環境が整った場において、ファシリテーターと呼ばれる司会進行役
を中心に、参加者全員が体験するものとして運営される形態がポピュラー。「workshopとは、本来「作業場」や「工房」を意味するが、現代においては参加者が経験や作業を披露したり、ディスカッションをしながら、スキルを伸ばす場の意味を持つようになっている。」 (Wikipedia)
また、堀 公俊氏によれば、こんな定義がされています。
「ワークショップを直訳すると、工房・仕事場・作業場となります。そこから転じて『主体的に参加したメンバーが共同体験を通じて創造と学習を生み出す場』をワークショップと呼びま
す」
●会議・研修とワークショップの違い
会議・研修が悪いわけではなく、その「場」に応じて使い分けすることが有効であると思います。
このように、企業の中で経営課題などについてワークショップを実施してみるのも、人それぞれ異なった考え方や意見を持っていることが明確になり、興味深くて面白いですよ・・・。