かわらばん入居版67号 2010年1月
あけましておめでとうございます
新春を希望に満ち、清々しくおむかえのことと存じます。
昨年の新語・流行語大賞に「政権交代」、漢字は「新」が選ばれましたが、景気を振り返ってみますと、一昨年のリーマンショックに発した景気の急低下は、1~3月期にこれまでに経験したことのない売上減少に見舞われました。その後4~9月は国内ではエコカー減税、エコポイントなどの景気テコ入れ策と、中国やアメリカなど諸外国の景気対策の効果が表れはじめた結果、少し持ち直す状況になりました。しかし、10~12月は円高やドバイショックにより再び不透明感が漂い、「デフレの様相を呈している」との政府の発表がされると、さらに先行き不安感が増しているのが現況ではないでしょうか。
株式市場をみると新規上場社数は、低調だった一昨年の49社よりも大幅に少ない19社に終わり、最も縮小した1992年の26社を下回る結果となりました。
ただし、これまで3年連続減少した翌年は、増加に転じることが多いそうで、来年の干支にかけて考えてみますと、「寅」の本来の読みは「いん」で春が来て枝葉が伸び始める状態を表しているともいわれ、また、「虎は一日に千里を走る」とのことわざは、虎は一日に千里の距離を走って戻ってくることができるほど優れた行動力を持っていると言われるところから、勢いが非常に盛んな様子のたとえであり、景気回復がすすめば今年は増加に転じることが期待できるのではないかと思います。
私どもSICでは、入居企業の成長を支援するため、企業経営者OBによるメンタ-制度の創設や、入居企業と大手企業などを結びつけるマッチング事業などに取組んでまいりました。 また、雇用調整助成金制度を活用した教育事業(さがみはら未来塾)などにも取組んでまいりました。企業の持続的活動や成長には人材は不可欠で最重要な経営資源であり、新年から企業の人材確保を支援する事業に取組む予定です。
本年は4月より相模原市も政令指定都市に変わることであり、スタッフ一同皆さまとともに手を携えて頑張りますので、ご理解ご協力賜りますようお願い申し上げますとともに、皆さまにとりまして景気が好転し幸せで飛躍の年となりますようご祈念申し上げ新年のご挨拶といたします。
平成22年1月
株式会社さがみはら産業創造センター
代表取締役 石川 幸二