かわらばん入居版104号 2013年1月
新年のご挨拶
 新年のご挨拶
2012 年は、混迷が続いた年でした。財政危機再燃の火種がくすぶり続ける欧州。バラク・オバマ政権の経済対策で、変わることができるのか注目される米国。経済成長率低下が見えている中国。その中で起こった「尖閣諸島」問題。成長への期待が高い新興国の動向。
また、国家のリーダーが注目される年でもありました。わが国でも、12 月衆議院選挙により、政権が変わり、国のリーダーが変わりました。海外では、主要国で大統領選挙が実施され、ロシア、フランス、中国、韓国など、多くのリーダーが変わりました。
さて、今年はどういう年になるのでしょうか。例年恒例となっている経済誌の特集では、こんなタイトルで表現されています。
〈週刊ダイヤモンド〉
12/22 号「総予測2012」
崖っぷち日本再起動「2012 年12 月16 日、日本は新たな『選択』を行った。シャープを始め日本を代表する企業の経営危機が示す産業競争力の低下。欧米や中国の景気後退を受けた国内の景気失速。先送りされた社会保障改革や財政再建。新政権はこれらの難題に答えを出すことができるのか。2013 年、日本を再起動するときである。」
〈週刊エコノミスト〉
1/1・8 号「世界と日本2013 大予測」
「2013 年の世界経済は、中国など引き続き成長が見込める新興国がある一方で、欧州をはじめ日本、米国など先進国は高い成長を見込めない。依然として少ないパイを奪い合う構図になりそうだ。」
〈週刊東洋経済〉
12/29-1/5 号「2013 大予測」&「2050 未来予測」
●「欧州債務危機や米国経済の緩慢な回復ぶりが目立った2012年。13 年の先進国経済は低位安定。新興国は成長率が鈍化し、バブル崩壊の危険性もある。」
●「年の瀬の総選挙は自由民主党が300 議席近く獲得する圧勝に終わった。」「経済財政諮問会議を復活させ、マクロ経済の司令塔にする。」「政府・日銀が一体となってデフレを脱却していく、そんな意欲を示した。」
●「13 年の日本経済の焦点の一つは、消費税率が予定通りに引き上げられるかどうか。」
●「2050 年の世界人口は93 億人に増加し、米国、中国、インドの3 か国が世界経済を牽引する。限られた資源の争奪戦も激化。」「アフリカの人口増加、急速な地球温暖化とそれに伴う気候変動、さらに新興国の成長に伴うエネルギーや食糧の自給逼迫・・・。」
いずれにしても、今年も先の読めない、とても難しい環境にあることは間違いなさそうです。
さて、昨年SICでは、新しい施設「SIC-3 i‐Lab. 」が、1 月に正式にオープン。竣工式には、多数の関係者の皆様のご臨席をいただき、盛大に行うことができました。
この施設は、創業期から成長期に移行する「独創的な技術を持つものづくり企業」の集積を図りながら、次世代のリーディング産業を創造することを目的にしています。入居も順調に推移し、「SIC 表面技術研究所」の機能を活用したイノベーションが起こる予感がしています。
「海外販路開拓支援」事業では、台湾工業技術研究院(ITRI)のご協力のもと、9 月に、第3 回SIC 台湾ビジネスマッチングを実施いたしました。新たなネットワークとして(財)金属工業研究発展中心(MIRDC)との協業もスタートいたしました。11 月には、台湾での個別マッチングの成果もありました。
さらに、入居者の皆様や地域企業の皆様に、SIC事業やサービスをより便利に使っていただくために、SICホームページ、「かわらばん」などの機能を強化してまいりました。
私たちSICでは、企業理念である「総合的なインキュベーション活動を通じ、地域経済の発展に貢献いたします。」を実現するために、本年も引き続き、多様な事業に取り組み、継続的に努力をしていく所存です。
今後とも、皆様のご指導とご協力をお願いいたします。
新しい年が、皆様方にとって幸多い年でありますよう祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もよろしくお願いいたします。
株式会社さがみはら産業創造センター
代表取締役社長 中嶋 隆