かわらばん入居版152号 2017年1月
謹賀新年
 新年のご挨拶
昨年は日本人力士「琴奨菊」の初場所初優勝という明るい話題で幕開けし、東京都知事選では小池氏が当選、民進党代表選では蓮舫氏、リオオリンピックではレスリングの伊調馨選手が4連覇を達成しました。またSICデスクがある台湾でも蔡英文氏が台湾総統に当選するなど国内外を問わず女性の活躍が際立つ年になったように感じます。
そのような中、熊本県地方を震源とした大地震が発生し甚大な被害をもたらしました。多くの方々が恐怖と不安で眠れぬ夜を過ごされたことと思います。熊本県のシンボルであり日本三大名城の一つ「熊本城」が無残にも崩れ落ちた姿は、被災地の方々のみならず日本中の人々に言いようのない悲しみを与えたのではないでしょうか。自然災害であるが故に地震発生を止めることはできませんが、日頃から防災意識を高め準備しておくこと、地域住民との相互協力体制を強めておくこが極めて重要であると改めて痛感した年でもありました。特に企業経営においては大規模災害に備えた事業継続計画(BCP)を確り構築しておくことも大事だと思います。何事も「備えあれば憂いなし」です。
一方、東京工業大学の大隅良典栄誉教授が「オートファジー(自食作用)の仕組みを解明し、ノーベル医学生理学賞を受賞されました。これで日本人による受賞は3年連続で累計25人目となり、改めて日本人の凄さを実感することができました。特に研究開発されている方に希望の持てる明るいニュースになったのではないでしょうか。また、米グーグルの研究部門が開発した囲碁AI(人工知能)アルファ碁が世界最強レベルの韓国人棋士と対決、アルファ碁が4勝1敗で圧勝しました。現在、自動車業界における自動運転技術の進歩は目覚ましいものがあり、今後もAI(人工知能)の進化スピードはさらに加速していくものと思われます。
さて、今年はどんな年なるでしょうか。海外では米国の次期大統領であるトランプ氏の政権運営の行方や中国経済の減速予測、イギリスの欧州連合(EU)離脱による影響やロシアとの経済協力の進展度合いなど様々なリスクや課題を内包しています。一方、国内では東京オリンピックを控えた需要の盛り上がり効果も期待されています。いずれにしても私たちは経済動向などに左右されない自社の圧倒的な強み(コアコンピタンス)を最大限生かし、企業競争力を着実に高めていくとともに、中長期的な視野に立ち、しっかりとした事業基盤を着実に構築していくことが大事だと思います。
さがみはら産業創造センター(SIC)は平成11年法人設立され、今年で18年目を迎えます。今後10年から15年にかけて人も技術も進化し世界が大きく変わってゆくはずです。ここ橋本・相模原駅周辺においても大規模な都市整備が計画されており、そのポテンシャルは非常に高いものがあります。そのような中、SICは経営サポート事業や人材育成事業メニューの充実や入居企業の皆様方の利便性向上にスタッフ一同熱意をもって取り組んでまいります。
結びにあたり、新しい年が入居企業の皆様と共に、さらなる「飛躍」の年となりますよう心から祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。
どうぞ、本年も宜しくお願い申し上げます。
株式会社さがみはら産業創造センター 代表取締役 橋元 雅敏
代表取締役 橋元 雅敏