かわらばん

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     社長のコラム
かわらばん地域版59号 2019年1月

年頭挨拶
新年 明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては健やかに新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。

 お正月恒例である「第95回箱根駅伝」は、東海大学が46度目の出場で初の総合優勝を果たし、青山学院大学の5連覇を阻止した結果となりました。ただただ、ひたすら走るだけの競技が、百年近くもの間、なぜ継続されてきたのか、箱根駅伝の魅力とは一体何なのだろうか。箱根の難関コースを目指す醍醐味、襷をつなぐチームとしての固い絆、各選手が限界に挑み困難を乗り越えていく姿など、そこには筋書きのない感動のドラマが沢山生まれるからでしょう。そして、何よりも“正々堂々”と戦う若者の汗と涙の結晶を垣間見ることができるからだと思います。改めて、箱根駅伝を通じて、正々堂々と真っ向勝負する素晴らしさを年頭に感じることは大変意味深いことではないでしょうか。

 さて、日本能率協会調べによる日本企業の当面の経営課題2018では、第1位に「収益性向上」、第2位「人材の強化」、第3位「売上・シェア拡大」が挙げられています。リーマンショック後に低迷していた大卒の求人倍率は6年連続上昇、2015年3月期卒を境に学生の売り手市場となり、2019年も続く見込みです。こうした中、各企業とも「人材の強化」を課題とする比率が前年比増加傾向となっています。また、「働きがい・従業員満足度・エンゲージメントの向上」に関する課題も大きくランクアップしています。足元の人手不足に対応すると共に「働き方改革」による生産性向上や多様な働き方への対応のみならず、中長期的な事業の成長を支えるためにも、人材の確保・育成・社員の意欲向上を重視していることが背景にあるものと思われます。日本経済を支える中小企業・小規模事業者にとって極めて悩ましい問題ではありますが、今後、自社の安定成長を図っていく上で、欧米・中国における政治経済動向を注視すると共に、「働き方改革」への対応などを踏まえ、人材の確保や収益性・生産性向上に向けた経営計画の検討見直しを行っていくことが、今まで以上に大事になってくるでしょう。

 そして今年、平成の時代に幕が下り、新しい年号へと移り変わる歴史的な年を迎える中、私どもさがみはら産業創造センター(SIC)は、お陰様で、「創立20周年」を迎えます。これも、偏に入居企業並びに地域企業の皆様、相模原市・中小機構をはじめとする株主の皆様方の絶大なるご支援の賜物と心より感謝申し上げます。同時に今年は、既存棟のSIC-2に新たに「研究開発型企業向け高機能なラボ・セミラボ」を増築し(7月完成予定)、ロボット・バイオをはじめとする成長産業分野の優れた企業の集積を図り、地域産業を牽引する企業の成長支援と連携を推進してまいります。

 新時代のスタートとなる年に、新たなステージに立つSICは、これからの20年を見据え、入居企業及び地域企業の発展成長につながる支援・サービスにスタッフ一同取り組んでまいります。 結びにあたり、この一年が皆様方にとりまして、幸福で実り多き年になりますことを心より祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

 本年もどうぞ よろしくお願い申し上げます。

               株式会社 さがみはら産業創造センター
                     代表取締役 橋元 雅敏