かわらばん

【陳さんの歴史を教えてください。】
　中国福建省福州市に生まれ、地元の高校を卒業後、2008年、千葉県市川市の東進ランゲージスクールで日本語を勉強しました。亜細亜大学経営学部に入学し、ゼミでは経営戦略を学びました。

【日本に留学するきっかけは？】
　福建省出身の多くの人が世界中で仕事をしています。また世界中に留学生がいます。以前、父親が貿易を手掛けていて日本でも４年間仕事をしていました。従姉妹はオーストラリアや日本に留学しています。そんな周りの環境の影響もあり海外留学を希望していました。アジア圏ではない国も考えましたが、アルバイトが許されない国もあり、また距離や生活の事を考えて日本を選びました。
　日本では、文部科学省外国人留学生学習奨励費給付制度の奨学金やアルバイトをしながら大学へ行きました。

【日本と中国の良いところや違いを聞かせてください。】
　日本の電車や道はとても綺麗です。カバンを直接床に置いたりすることは中国では出来ません。靴もすぐ汚れてしまいます。そして、日本人はやさしいです。中国では貧富の差が大きい為、詐欺が多くみんな警戒しています。他の地域から多くの人が来るようになるまでは、日本と同じように安全で心配する事は少なかったように思いますが。中国のいいところは、ごく普通の暮らしで満足できます。それは、家族や友人と会いたい時に会い、笑いたい時に笑える自由があるからです。それが幸せ（心の満足）なのです。旧正月には家族親戚が大勢集まりとても賑やかです。日本では、周りに気を使い静かにしなければならない事が多いと感じました。

【好きな食べ物と趣味はなんですか？
　韓国料理が好きです。キムチや参鶏湯、チャンジャ等辛い料理や濃い味が好きです。日本料理では寿司が好きです。特にサーモンが好きです。日本に来たときはラーメンも寿司もあまり食べられませんでしたが、３年目ぐらいから好きになってきました。

　趣味は、グルメ本を買って食べ歩く事。俺のイタリアン、俺のフレンチ、美登利寿司、近畿大学水産研究所のまぐろ等、気になるお店へ行っています。八王子や相模原の食べ歩きの本も買って色々なお店に行っていますが、やはり、韓国料理が一番好きです。

【共立社入社の経緯を教えてください。】
　大学４ 年の時、西武信用金庫主催の「ビジネスフェア from TAMA」が亜細亜大学で開催され、中小企業と外国人留学生とのマッチングが行われました。その時、㈱共立を含めた数社と話をしました。環境機器を扱う㈱共立に興味を持ち、メールで連絡を入れたところ、社長とお会いすることができ、数日後に入社が決まりました。

【共立社ではどんな仕事をしていますか？】
　まだ入社して１年半ですが、環境事業部の海外営業で台湾、中国、香港を担当しています。ベテランの中村さんは、タイ、ドイツ等を担当していて、色々なことをやさしく教えてくれます。まだまだ分からない事はたくさんありますが、現場へ行き、現場を知ることで少しずつでも知識を増やしていきたいと思います。特に機器関係は専門知識・専門用語が難しいうえに何でもしなければならないので毎日が勉強です。

【将来の夢は？】
　将来、自分の会社を作りたいと思います。まだ、何の会社と言うような具体的なものはありませんが、デザインが面白いものなどを揃えた雑貨店などいいですね。

【好きな言葉は？】
　熟語や格言ではありませんが、悲しい時や困った時は、「生きているから大丈夫！」と自分に言い聞かせています。

株式会社共立
代表取締役　上野賢美
社員：20名　創業：2006年　年商：16億円（2014年）
業務：各種真空装置、環境関連装置の開発・設計・製造・販売・
メンテナンス

株式会社共立　環境事業部　営業技術　陳　家欽（Chen Jia Qin）さん