かわらばん

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     入居企業紹介
かわらばん入居版169号 2018年6月

株式会社同位体研究所
   「独自の技術・サービスで努力が報われる社会を目指す!」
【代表プロフィール】
株式会社同位体研究所
取締役 渡邉 裕太(わたなべ ゆうた)27歳
大分県出身 横浜市在住

 渡邉さんは球技から格闘技までいろんなスポーツをやってきました。高校を卒業し、麻布大学獣医学部動物応用学科に進学した時はボクシング部に入部、4年生の時には主将を務め、今でも時々スパーリングをしています。幼い頃から動物が好きで、獣医学部では肝細胞再生など、生命工学の分野を学びました。一方、地元の戦国武将である立花宗茂の忠義と誠実を貫いた生き様にも惹かれるなど、広い視野をもった若き経営者です。
 
【入居のきっかけ】
 会社として設立したのが平成22年で、当初から横浜市産学共同研究センターで事業を行っていました。同研究センターはSICと同様にインキュベーション施設があり、所定の入居期間が経過した折、セキュリティや周辺環境といった条件をクリアするラボを探しました。また、人員や設備が増えてきたこともあってSICのラボに拠点を移すことになりました。現在は分析業務にて4名、総勢6名の体制で事業を行っています。

【事業紹介】
 同位体研究所は同位体測定による産地判別事業と残留放射能測定事業を行なっています。産地判別は農畜水産物などの検体から炭素・窒素・水素・酸素の同位体の構成比を、独自に構築した各地域のデータベースと照合する手法を用います。農畜水産物は産地が大きなブランド要素となり、一般的には生産・販売者によるトレーサビリティ情報で産地を証明しますが、同位体研究所の産地判別は第三者による検査であることが特徴です。

 また、残留放射能測定は東日本大震災の被災地から多くの要請を受け、サービスを提供しています。今も風評被害と言える状況が続いており、復興への貢献の一助になるべく事業を行っています。

-・- 原産国、国内産地判別検査品目の一例 -・-

各種農産物、林産物、畜産物加工品・・脱脂処理の不要なもの

タケノコ(生、水煮、土佐煮など)、里芋(生、冷凍、水煮)
ごぼう(生、冷凍、水煮)、そば粉・そば(乾麺、生、冷凍)
小麦粉・うどん(乾麺、生、冷凍)、大豆・小豆、日本茶
乾しいたけ・生しいたけ、
山菜(生、水煮、冷凍)・・わらび、ゼンマイなど
桜・桜葉(和菓子材料)・・冷凍・塩蔵
干瓢(かんぴょう)、リンゴ(生、冷凍、乾燥)、い草(畳表)、
羊腸(ソーセージ用ケーシング材)、アカシアハチミツ、
リンゴ果汁(ストレート・濃縮)輸入・国産判別
精米・炊飯米 

畜産物及び畜産物加工品

牛肉(生、冷凍、乾燥)
豚肉(生、冷凍、乾燥)
鶏肉(生、冷凍、乾燥)
イベリコ豚判別
銘柄牛肉(対象22銘柄)・表示銘柄判別

水産物及び水産物加工品

うなぎ・蒲焼き・白焼き
わかめ(生、乾燥、塩蔵)
ひじき(生、乾燥、塩蔵)
こんぶ(国内産地判別) (生、乾燥、塩蔵)等々

【今後の目標】
 創業当初はうなぎやわかめ等の品目からスタートしましたが、毎年データベースの拡充を進めてきた結果、最近では非常に多種にわたる農畜水産物及び加工品に対応できるようになりました。さらには、食品のみならず、羽毛や畳表といった特殊な検査オーダーも頂くようになりました。現状でも様々な分野からそれぞれのお困りごとに対応させていただいており、これからもさらに当社の検査分析のサービスを広げて行きたいと考えています。

 消費者の安心・安全を真剣に考える生産者の思いや努力が報われ、ひいては同位体研究所の取り組みが社会全体の幸せに貢献し続ける会社として成長していきます。(SIC 片山)

株式会社同位体研究所 
SIC1-106号室
URL:http://www.isotope.sc
渡邉取締役
果物も
タケノコも
色々な野菜も